松が丘「扇屋」店頭に和菓子自販機、急な来客などさまざまなニーズに対応
10/30(水)松が丘「扇屋」店頭に和菓子自販機
急な来客などさまざまなニーズに対応
松が丘バス通り沿いにある和菓子店「扇屋」(船橋市松が丘4-23-1、TEL 047-465-6716)が9月1日、店頭に設置した自動販売機での和菓子販売を始めた。
自販機設置の経緯について、店舗責任者を務める坪田智子さんは「定休日や営業時間外の急なニーズに対応するため、自動販売機を設置した」と話す。「以前から『店が休みのときに限って来客がある』や『夜に和菓子を食べたくなっても買えない』といった声があった。せっかく来ていただいたのに購入できないのは申し訳ないと思っていた」とも。
自動販売機はバス通り側に面した場所に設置している。通勤途中や犬の散歩のついでに購入する人も多いという。設置当初は現金のみの支払い方法だったが、9月末には交通系ICカードやQRコード決済も導入した。
自販機は和菓子のおいしさを保つため、庫内を常に15〜17度に保っている。「作りたての和菓子を毎日入れ替え、都度補充している。店頭で購入するのと同じ品質」と坪田さん。
平日は「茶まん」(2個入り300円)や「船橋酪農ふわどら」(1個220円)などの単品商品が、定休日は「ふなばし日和」(5個入り930円)や「梨の里」(4個入り950円)など、箱入りの贈答用商品がよく売れるという。
取材時にちょうど自販機で「船橋ばか面おどり」(2個入り300円)を購入していた50代の女性は「町内の敬老会でこの菓子が配られ、母が気に入ったので買いに来た。いつでも気軽に購入できるのがうれしい」と話した。
「まだ始めたばかりでデータが無く、手探りの状態。販売できる商品の数も限られるため、試行錯誤している」と店舗販売との違いを話す坪田さん。「いろいろな人の意見を聞いて、より買いやすく、お客さまに喜んでもらえる内容にしていきたい」と意欲を見せる。