船橋市・商店会のイベント企画会議に参加してみて

  2022/1/31
シェア ポスト 送る

船橋市内だけでなく、「商店会」と言われる組織の多くが、このコロナ禍「存在意義」を求めて幾多のチャレンジを行っている事と思われます。

船橋市内の商店会でも、設立当初から活動を行っていなかったという商店会が「コロナ禍だからこそ何か祭りをしよう!」と、いくつかの実行委員会が立ち上がってきています。

とても良い事だと思うし、できる限りの協力をしたいとも思う。

しかし今回、①「人手が足りない」②「商店会員の中に協力的な人が少ない」③「予算がない」などの理由から「何かしらの打開策がみつからないものだろうか」と、僕に声がかかったようです。

今だけでなく、昔っから…商店会活動の多くが、上記にあげられた三つの要素でその活動を阻害されている。中には「そもそも新しい事業なんてやりたくない」という商店会メンバーが幹部に居座り、事業が始まらなかったりすることもある…それこそ「創設以来何も新しい事をやってこなかった」という商店会も結構あります…残念な話なのだが。

そうしたイケていない商店会幹部たちの多くが「商店会で集めた会費で会食するのが楽しみ」「みんなの頭として君臨しているのが気持ちいい」という情けない考えで幹部に居座っていたりするのだから始末に負えない。

今回呼んで頂いた商店会の会合は、そんな情けない商店会の人たちとは一線を画す形で前向きで積極的。仕事が終わってからの時間(19時からの会合だった)にペットボトルのお茶だけで集まって、必死になって商店会員の売上や認知度向上、地域の活性化を考えているのだ。

商店会のイメージ※本文とは関係ありません

商店会でやってはいけない企画

商店会のイベントでやってはいけないパターンがいくつかある。

・自分の商店会だけの利益を考えて地域住民や近隣商店会に害が及ぶこと

・商店主目線で企画をすることで参加する周辺住民の目線に立っていない企画

・遠方からの「いちげんさん」集客ばかり考えて地域住民をないがしろにする企画

・お金を掛けたら何とかなると思い込み、補助金や助成金頼りで事業を企画する

・商店会メンバーの勢いだけで事業企画を進めてしまい肝心の会員商店が乗り切れない

などなど…事例を挙げていったらきりがない。

しかし、多くの商店会で、近隣商店会と似たような祭を似たような形で企画して、似たような感じの結末を迎えることになる。

商店会のイメージ※本文とは関係ありません

人が来ない…疲れる…儲からない…幹部だけが疲れる…

商店会のイベントで重要なのは、地元の人たちに商店会を認識してもらい、郊外のショッピングモールとは違った楽しみ方があるという事。

また、商店会に入っているメンバーそれぞれが商売に面白みを感じて商店会という組織に入っている事に価値を感じてその結果商売が上向く事、もしくはそのきっかけが見えるようになる事が大切。

原点に立ち返って、商店会にどんな店があるのか。どんなサービスを提供してくれるのか。そもそも、地域の商店会にどんな店主がいるのか?という情報を地域住民に知ってもらい、商店会の個人店を利用するきっかけを作るのが商店会のイベントであるべきだと思う。

どうしても「真新しいこと」、「大きなこと」をやりたがるけど、商店会で行われるイベントは地域の小学校や中学校、高校や大学などの生徒・学生とコラボしたり、団地があればその住民とのコラボ。商店会という場所を地域コミュニティのハブと捉えて開放して、みんなに使ってもらう事が一番大切なのだと思う。

そこに、「自分の商売を邪魔するから」とか理由つけて、喫茶店の店主が若い子のコーヒー屋台出店を拒んだり、フリーマーケット出店しようとしているママさんの出店を洋品屋さんが邪魔したりするのは本末転倒なんですよね。

商店会のイメージ※本文とは関係ありません

イベント当日に瞬発的に儲けるよりも、認知度を高めて多くの人に自分たちの商店会を知ってもらい、普段の集客で儲けられる仕組みを作った方が良いと思うんですよね。

そのほうが、イベントの時に無駄な人件費もかからないし、余計な警備員の出動や変なコンサルタントにお金払ったりしなくっても良いと思うんですよね。

写真は船橋市内の商店会の様子ですが、さびれいるイメージを出すためにあえて人気のない瞬間とか時間帯の写真を撮っています。記事の内容とは全く関係ないので関係者の方々がいらっしゃいましたらご容赦ください。

主婦と高齢者で千葉を編集する
主婦と高齢者で千葉を編集する
2009年、千葉県船橋市でタウン誌「ふなばし再発見!!マガジンMyFuna」創刊、同時にローカルニュース「MyFunaねっと」配信開始。その後、2011年にみ...
プロフィールや他の投稿を見る

シェア ポスト 送る