馬込沢の住宅街に「喫茶 ポポー邸」、古民家をリノベして夢を実現
12/20(金)馬込沢の住宅街に「喫茶ポポー邸」オープン
古民家をリノベして夢を実現
東武アーバンパークライン馬込沢駅から徒歩5分の住宅街に「喫茶ポポー邸」(船橋市丸山1-4-16)がオープンし、12月22日で4カ月がたつ。
店主の米田桜さんは福井県出身。高校時代に喫茶店でアルバイトをしたが「毎日が楽しくて、いつか自分で喫茶店を開きたいと思うようになった」と振り返る。
米田さんは、音楽好きな両親の影響で日本のロックバンド「ザ・ストリート・スライダーズ」に夢中になり、高校卒業後、単身上京して同バンドゆかりのライブハウス「UZU(うず)」のある東京都福生市に移り住み、同店で約5年間働いた。
2023年5月に同バンドの22年ぶりの再結成武道館ライブに行った際、「私もやれることやらないと。夢は『いつか』じゃダメなんだと勇気をもらい、喫茶店を始める決意をした」と開店に至った経緯を話す。
その後、米田さんは福生や都内近郊の駅近くで物件を探し始めた。その中で、現在の店舗である傾斜地に建つ築約50年の中古住宅を見つけ、「縁もゆかりもなかったが馬込沢と家の雰囲気が気に入り、直観で決めた」と米田さん。2023年9月に移り住み、開業に向けて準備を始めた。
同店(約7坪)は建物の1階部分で、入口は玄関と斜面の上側の2カ所。店内の壁は米田さん夫婦が漆喰を塗り、古民家の雰囲気に合わせたアンティーク家具が並ぶ。座席は2人テーブルが2卓とカウンター2席で、棚に並ぶ本は店内で読むことができる。木製の本棚や入口の靴を置く棚は夫・峻さんの手作り。リフォームは水回りだけ業者に頼み、あとは自分たちで手がけたという。
店名について米田さんは「特に意味はないが、声に出した時にかわいい響きだったから」と話し、「ここは一度店内に入れば、いくらでも長居できる第二の我が家」とも。
メニューは紅茶、コーヒーなどの飲み物(500円~)が中心だが、「いつでもモーニング」(ドリンク代+100円でトーストとゆで卵)、「ピザトースト」「あんバタートースト」(ともにドリンク代+250円)と軽食も提供する。手作りスイーツの情報はSNSで毎朝開店前に発信している。
「最初は知人もいなくて不安しかなかったが、馬込沢の皆さんに優しくしていただき、この地で喫茶店をできて本当に良かった。今後は和室も整備して解放したい。古物商の免許を取っているので、アンティーク商品の販売もできれば」と夢が膨らむ。
営業時間は10時~17時30分。営業日は不定休。
関連ページ:喫茶ポポー邸