船橋・新高根の住宅街に10年続く野菜直売所「秋葉農園」、八街の農家が採れたて野菜を販売
2/7(月)船橋・新高根の住宅街に10年続く野菜直売所「秋葉農園」
八街の農家が採れたて野菜を販売
新高根の住宅街に、八街市の「秋葉農園」が採れたて野菜を販売する直売所「秋葉農園」(船橋市新高根1-8-22)が開業からまもなく10年を迎え、地域の交流場にもなっている。
同園は八街市で先祖代々続いている農家。「祖父が高齢のため農業を辞めようと思っているという話があって。土地も農業機械もあるのでもったいないので、自分が農業を継ぐことになりました」と話すのは、現在の園主・秋葉健太さん。
「祖父の代は、市場に野菜を卸していましたが、価格を自分たちで決めることもできず、お客さんの顔も見られないのが嫌で。自分たちが作った野菜を食べてくれる人の顔が見たくて、直売所を始めることにしました」と話す。直売所の場所を探すために友人に声をかけたところ、船橋東高校の近くにある友人宅の車庫が借りられることになり、約10年前にその場所からスタートした。その後、常連客の紹介で場所を移動し、現在の場所も常連客の自宅の一角を借りて営業している。
扱う野菜と米は、すべて秋葉農園で採れたもの。土づくりからこだわり、農薬も必要最低限にしているという。「露地野菜にこだわっているので、扱う野菜は旬の野菜のみ。トマトときゅうりだけはお客さんからの要望があるので、今はハウスで作っています」と秋葉さん。夏は朝に収穫したものを、冬は霜が降りているため前日に収穫したものが並ぶ。「採れたてなので新鮮でおいしいだけでなく、日持ちもする」と話す常連客も。米も減農薬栽培で、白米だけでなく玄米や8分づきの米も用意する。「菊芋やヤーコンが食べたいというお客さんがいたので、栽培を始めました。お客さんからの要望があれば、新しいものも作りますよ」と笑顔で話す。秋葉さん手作りの干し芋や切り干し大根も販売している。
「子どもが好きなので、お芋が美味しかったなどの話を聞くとうれしいですし、お客さんとの会話が楽しい」と話す秋葉さん。店先には椅子もあるので、近所の人が買い物ついでに会話を楽しんだり、憩いの場にもなったりしている。野菜の調理方法を客同士で教えあったりすることもあるという。
「コロナ禍で最近はやっていませんが、落ち着いたら八街の畑で収穫体験や、ピザ窯もあるのでピザ焼き体験、BBQ、採れたて野菜を使った料理教室なども開催していきたい」と話した。
営業日は水・金・日曜(雨の日は休業)。営業時間は11時~14時(夏は10時~13時)。自宅までの配達も受け付けている