NO.108　海辺のアイスクリームカフェ「ソルヴェテリア　プライア」　いすみ市

2025/3/15


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もばらって編集部では、茂原市&周辺地域の人、物、場所、イベント、ニュースなどの情報を発信しています。
今回は長生郡市を飛び出して、どうしても行ってみたかったお店、いすみ市にある「ソルヴェテリア　プライア」さんへお邪魔してきました。

「ソルヴェテリア　プライア」はポルトガル語で海辺のアイスクリーム屋さんの意味。
２０２４年６月22日いすみ市岬町にオープンしました。
さわやかで上品な雰囲気の店内では、アイスクリームの他、コーヒーやパニーニ、ミネストローネなどの軽食も頂くことができます。
「集まって楽しく過ごせる空間を心がけています。」と話してくれたのは、笑顔がさわやかな店長の近藤准介さん。家族や友人と過ごせる居心地の良い空間を目指しているそうです。

「酪農発祥の地」千葉県で地域食材を活かした手作りアイスを

店内で手作りされるアイスクリームは、いちごみるくやキャラメルナッツなど10種類前後。
季節によって種類が一部入れ替わります。
1番人気は「九十九里塩ミルク」
いすみ市の搾りたての牛乳と、九十九里沖の海洋水で作られた塩を使用しています。
その他にも、いちごやブルーベリー、バジル、レモンなど地域の自慢の農作物を積極的に取り入れています。
食材探しはスタッフみんなで協力して行っているそうですよ。

記者はラムレーズンとチョコブラウニーのダブルを頂きました。なんとアイスにいれるブラウニーもお店で手作りしているそうです。
それを聞いたら選ばずにはいられません。

アサイーボウルのグラノーラももちろん手作り。
写真にはありませんが、自慢のバニラアイスを添えたあんみつの寒天も、地元でとれた天草を煮て手作りしているとのこと。親子3代神田生まれだという江戸っ子オーナーお勧めのあんみつも、次回是非味わってみたいです。

海の女神「イエマンジャ」

真っ白な壁に際立つ青いロゴマーク。ブラジルの海の女神がモチーフだそう。
今後もますます、地域に根ざしたお店を目指していきたいという近藤店長。
「人魚のアイスクリーム屋さんと認識されるお店になったら嬉しいです。」と話してくれました。

実はこちらのお店のオーナーは、すぐ隣に事務所を構えるプレジャーガーデン＆リビング株式会社代表取締役の空閑利奈さん。造園業から全く異なるジャンルへ挑戦することになった経緯を伺うと、意外にもガーデンの仕事と共通する部分があることを知りました。

「プレジャーガーデン＆リビング」～暮らしの空間に喜びを～

いすみ市で、ガーデニング設計及び施工等を手掛ける「プレジャーガーデン＆リビング」では、コンセプトに「暮らしの空間に喜びを」と掲げています。これは前述の近藤店長の話の中にある「集まって楽しく過ごせる空間」と通じていると感じました。
実際、オーナーの空閑さんに「なぜアイスクリーム屋さんをやろうと思ったのか？」を詳しくお聞きしました。

高校生活の3年間をアメリカで過ごされたという空閑さん。
アメリカのアイスクリームショップやカフェは、友人や家族とのコミュニケーションの場。
ディナーの後に家族で立ち寄り、アイスクリームを食べて帰るというようなことが当たり前なんだそう。
「プレジャーガーデン＆リビング」の顧客には、海外での生活を経験された方や、いすみ市という土地柄、別荘をお持ちの方も多く、そんな方たちが「行ってみたい！」と思えるような空間、家族や友人と思い思いの時間を過ごせるカジュアルなお店を創りたかったとのこと。

また、空閑さんがこどもの頃、お父様が仕事で海外へ行かれた際、お土産にいつもアイスクリームを買ってきてくれたのだとか。当時、お土産のアイスクリームに、わくわくしていた記憶もアイスクリーム屋さんを始めるきっかけのひとつだと教えて頂きました。
わくわくしながらもほっとする「空間」を、アイスクリームをを通じてお届けしているのですね！

「ガーデンもアイスクリームもゼロから始まるクリエイティブな仕事なんです」という空閑さんの言葉に、とても納得しました。
その他にも、地域雇用の創出、特に若い人達の働く場所を作りたいという想いもあり、様々な要素が重なり合って、「ソルヴェテリア　プライア」が誕生したということでした。

これからのプライア

最後にこれからについてお聞きしました。
「より地域の中での役割を果たしていきたい。美味しいアイスクリームを作る。人々が集まる場所をつくる。地域雇用の創出。それを実現する為に、まず知って頂くこと。イベントを企画したり、ふるさとまつりに出店したり。ギフト販売も検討しています。地域の社交場にしていけたらと思っています」

ガーデンと暮らしのプロが創った海辺のアイスクリーム屋さん「ソルヴェテリア　プライア」
そこはアイスクリームショップというだけでなく「居心地の良い空間」として、地域に必要とされる場所のひとつに挙げられていくことでしょう。

取材・ライター　川﨑佐知子
＊掲載内容は取材日時点のものです。
（取材日2025．2．12）