薬園台リハビリテーション病院で訪問リハビリのサービスを開始 通院・入院中ではない人も利用可能に

  2025/6/4
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6/4(水)薬園台リハビリテーション病院で訪問リハビリのサービスを開始 

通院・入院中ではない人も利用可能に

 下総病院から体制を変え、2023年から「薬園台リハビリテーション病院」(船橋市滝台町94-22)となった同院では、今年3月から、新たに訪問リハビリのサービス提供を開始した。

 現在同院は、「SAITO MEDICAL GROUP」(本部:東京都千代田区)が事業承継し、「従来の医療の治療・リハビリという機能のみを担う病院ではなく、病院をハブとした『地域のふれあいを日常として育むみんなの家』の実現を目指す」というコンセプトの下、経営している。

 同院は外来受け入れなど急性期病院を持たず、患者の多くは、脳卒中などで他院に入院し、現在は回復期のリハビリを要する人。医療機関からの受入時は、「千葉県共用脳卒中地域医療連携パス」や「東葛南部TNパスネット」などを使うことにより、入院患者のデータ引き継ぎがスムーズに行われている。

 「その人らしい暮らしに戻っていただけるよう、チームで向き合い、チームで取り組んでいる」と同院・企画広報課の関谷さん。「入院中している患者さんが自宅に戻れたときに、その人らしい暮らしができるよう、入院中は一緒にさまざまなリハビリに取り組んでいる」と話す。しかし、リハビリを終えて退院したあと、実際には予想していたことと状況が違ったりして、「『もう少しリハビリをしたかった』と患者が思うケースも少なくない」とも続けた。

 そこで今回、訪問リハビリを新サービスとして取り入れることにより、同院が目指す「その人らしい暮らしを送ってもらうこと」に寄り添える体制を整えた。訪問リハ課の加藤智史さんは、「このサービスがあることにより、当院に入院中や退院後だけでなく、現在、当院を受診されていない方にも当院のサービスを受けていただけるようになった」と話す。

 サービス内容の一例としては、安全に起き上がる・立ち上がる、歩くなどの練習。更衣、トイレ、入浴などの日常生活動作練習、家事動作練習、買い物など公共交通機関を利用するなどの外出練習、コミュニケーションや食べることの練習、トレーニング提案やご家族へ介助方法のアドバイスなども提供可能となる。また、住宅改修や福祉用具、歩行補助具の提案・指導なども行う。

 サービスを受けるには、要介護・要支援者が対象となり、船橋市内在住であること。市外は応相談。さらに担当のケアマネジャーを介し、その患者に対して主治医が在宅でのリハビリテーションが必要と判断した場合のみ対象となる。

 料金は、「要介護」認定者は基本料金が40分1割負担で647円、60分で984円。「要支援」認定者の基本料金は40分、1割負担で635円。主な加算として、「短期集中リハビリテーション加算」が1日あたり1割負担の人で214円となるなど、必要に応じて加算設定がある。

 営業時間は9時~17時。サービス提供時間は1回40分~60分で週1・2回など、ケアプランによる。土日祝日、年末年始は休業。なお同院では、新サービス導入によりスタッフの強化にも力を入れている。

関連サイト:
https://shimousakai.jp/

  • 薬園台リハビリテーション病院の外観

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