【宿泊だけじゃもったいない】ホステルコエド佐原
宿泊だけじゃもったいない。
【体験や交流も】できる場としてのゲストハウスであるホステルコエド。
ミスターとして親しまれている、宿のマネージャーである柳瀬 健介さんにお話を伺いました。
未経験からのゲストハウス運営!ミスターのキセキ
インバウンド需要が増えてきたこともあり、2016年6月に成田市内でインバウンド向けの旅行会社を、その時の勢いで作りました。僕自身、旅行業界未経験でしたので、上手くいかないことばかりで紆余曲折しました。
旅行会社を立ち上げる前に、僕自身でツアーを企画して、自ら運転して案内できればと思い、予め二種免許を取得していました。
それが功を奏して、とあるタクシー会社からお声がけを頂き、何とか収入源を確保できるようになってきました。
それが自分にとっての大きなターニングポイントでした。
インバウンドが多かった時期なので、通訳ガイドの方をはじめ、様々な方からお声がけいただき外国人向けのお仕事をたくさんさせていただきましたね。
そんな中、タクシー会社の方から、香取市の「古民家を再生して宿泊施設にする」というプロジェクトを紹介していただいたんです。
古民家にも興味があったし、古民家の再生というのにとても興味を惹かれて、プロジェクトに途中から参加している流れでNIPPONIA SAWARAの方と出会いました。
その頃、ホステルコエドの再生は進んでいたようなんですが
まさか僕が運営をすることになるとは全く思っていなくて…
NIPPONIA SAWARAとは、それまでの僕の経験などを生かし、インバウンド向けの観光ツアーの企画などをさせていただいたんですよね。
その後、ホステルコエドの再生が進み、宿泊施設として稼働させられる状態になった時に、ホステルコエドの運営のお話をいただきました!
元々インバウンド向けの旅行会社を作る前からゲストハウスに興味を持っていて、旅行会社を立ち上げる前に、成田でゲストハウス運営ができないかなぁなんて考えていたんですよね。その時は、資金面や場所の問題などで自分でゲストハウスを立ち上げることはありませんでしたが、結果的にこのような形で、ゲストハウス運営を行うことができています。
僕は以前、航空会社で働いてたので、福利厚生を利用しながら一人旅をよくしてました。
会社を退職した後も10ヶ月ほど海外放浪の旅にも出たのですが、宿泊は、ホステルコエドのようなゲストハウスを利用することが多かったですね。
国内のゲストハウスはそんなに多くないので、あんまり行ったことないですが、海外ではゲストハウスが主流だったりするので、さまざまなゲストハウスや安宿に宿泊していました。
旅に出てバックパッカーなどもやっていたのですが、さまざまなゲストハウスに宿泊する中で、一度はゲストハウスの運営をやりたい!と思うじゃないですか。
今回、ご縁がありゲストハウスの運営に携わることができてほんとうれしいです。
初めてのゲストハウス運営。不安はなかった?
ゲストハウス運営に興味があったとはいえ、全くの未経験だったので、とても不安でした。
そもそも、お話をいただいたのが2017年の12月。
正式にお受けすることになったのが2018年の1月。
そして、オープンが2018年の3月!
2018年2月からは、腹を括って泊まり込みで開業準備に取り掛かりました。
不安はありましたが、協力してくれる方がたくさんいて、様々な方にサポートしていただきながらオープンし、徐々に形になっていきましたね。
最初はやっぱり勝手が分からないから、なかなか思うように行かなかったんです。
試行錯誤しながら運営を続けていたところ、2018年5月にとある業者さんが十数名で一か月ぐらい宿泊していただきました。色々重なって何とか大変だったんですけど、うれしかったですね。
台風直撃!
1年目(2018年)は手探りでしたが、2年目(2019年)は8月までは好調でした。
3〜6月にかけて特需とも言えるようなこともあり、8月ぐらいまでは結構順調でしたね。
そんな中、9月から10月にかけて甚大な被害をもたらした台風が続きました!
そこからよく来ていただいていた釣りのお客さんが減ってしまったんです。
台風の影響から霞ヶ浦や利根川などで、ブラックバスがあんまり釣れなくなったんだそうです。
霞ヶ浦などにバス釣りに来られるアングラーは、佐原に宿泊することが多いので、そういったお客様が来られなくなったのは、少し寂しかったですね。
コロナウィルスの影響もありました
バス釣りでいうと、道の駅水の郷さわらをメイン会場に「バサーオールスタークラシック」という、老舗舗人気バス釣り雑誌「Basser」(つり人社)が主催するビッグトーナメントが毎年開催されていました。
長い歴史を持つバス釣りの日本シリーズのような大会なので、バス釣り界では有名な方がたくさん来るので、すごく盛り上がる大会だったのですが、2020年は開催されたけど無観客になってしまいまして。
観戦されるお客様もそうなんですが、大会を取材する方や、ルアーなどを作っているショップの方などが、大会のたびに宿泊してくれていたのですが、無観客の影響か宿泊されるお客様はほとんどいなかったですね。
宿泊だけじゃもったいないゲストハウス
ゲストハウス、というと宿泊するだけというイメージがあるかもしれませんが、ホステスコエドは宿泊するだけではないんです。
定期的にイベントを開催しています
ホステルコエドがオープンしたのが2018年3月ですが、地元の方にもホステルコエドを知ってもらいたいと思い、2018年の冬に初めてイベントを開催しました。
その時は、やまゆサロンさんとコラボしましてクリスマス会を行いました。
ワークショップやボサノヴァのミニコンサート、餅つきなども行いましたね。子供から大人まで、たくさんの方に楽しんでいただけてうれしかったです。
その後も、クリスマス会や、ハロウィンなどにイベントを行ってきましたが、昨年より名称を『コエドの日』とリニューアルしまして、通年を通してイベントを行っていく予定です。
『コエドの日』は、地元の方と旅行客が楽しめるようなイベントなので、たくさんの方がそこで交流してくれるといいですね。
イベント当日に宿泊されている方だけでなく、宿泊を予定されている方にもイベントに参加していただきたいので、イベントの予定などをご案内できるような仕組みを作っていく予定です。
敷地内にキッチンカーが登場!
2022年2月ごろより、キッチンカーを始めます。
現状、ホステルコエドはシェアキッチンはありますが、素泊まりの宿泊施設なので、食事などの提供はしていなかったのですが、お客様が帰ってきてから気軽に一杯
できるようにキッチンカーを始めることにしました。
また、朝食が欲しいとの要望を多くいただいているので、それにも応えられるように準備中です。
3月に開催するコエドの日には、ホステルコエドのキッチンカーも登場するので、遊びに来て欲しいですね。
宿泊前に、体験も予約購入できるサイトを構築中!
宿泊されるお客様が、事前に朝食や館内で使用する草履などを事前に予約購入できるサイトを構築しており、宿泊予約を入れてくださったお客様にそのサイトをご案内できるように準備中です。
今後は、町の中でできる体験の事前予約もできるようなものにしていきたいなと思っています。
生まれが富里市、就職したのは成田市ですので、佐原に関しては「近くにあるな」みたいな感じでした。
近いと場所は分かっていても、きっかけがないとそんな頻繁に行くことって少ないですよね。
香取市のプロジェクトにちょっと関わったということもあり、週2〜3回行くようなって「佐原って結構面白いな」と思っていました。
なので、腹を括って佐原でゲストハウス運営をしています。
ホステルコエドってこんなところ
ホステルコエドは、とっても気軽に過ごしてもらえるゲストハウスなんです。
宿泊されるお客様は、あまり気を使わずにゆったり過ごしてもらえていますね。
共有スペースでの作業も人気で、ライターさんやエンジニアさん、イラストレーターさん、デザイナーさんなどパソコンを使った作業がしやすいと言っていただいておりますね。
共有スペースでお仕事可能ということに関しては、まだあんまり認知されていないかもしれませんが、徐々に来ていただければいいなと思っています。
2019年には雑誌編集者などの推薦により、『プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選、日本の小宿部門』でホステルコエドが特別賞を受賞しました。
ホステルコエド概要
お部屋のタイプ
全ての個室にシャワーとトイレがあります
共用トイレと共用シャワールームになります
宿泊される方の客層
今はコロナ禍なので、日本の方が99%、残りの1%は日本に住んでいる外国人ですね。
若いお子さんから年配の方まで様々なお客様にお泊まりいただいております。
特に多いのは30〜40代友達同士や家族、カップルなどです。
レンタル自転車始めました!
レンタル自転車を始めました。電動自転車が3台ございますので、ご利用の際はお声がけください。
#スイゴウのおすすめ
僕は毎朝、早朝に散歩をしています。
道の駅水の郷さわらの奥の方に、観光船乗り場などがあるのですが、冬の時期は白鳥などが結構いるんです。
威嚇されない程度にそーっと近づいて、白鳥を眺めてるのが落ち着くきますね。
毎朝の散歩は、歩いたり走ったり。自分のペースで1時間くらいです。
『なんでも自分のペースじゃないと続かないですよね』
<柳瀬 健介さん>
高校卒業後、大手航空会社14年勤務。
その後、10ヶ月間の海外放浪(主にラテンアメリカ)帰国後、2016年6月に起業。
2018年3月にホステルコエドの運営始まる。現在に至る。
※2022年3月キッチンカー事業開始予定
Photogallery