馬込沢の古民家で編み物作家の個展開催、レンタルスペースや交流の場に
3/8(火)馬込沢の古民家で編み物作家の個展開催
レンタルスペースや交流の場に
東武アーバンパークライン「馬込沢駅」から徒歩8分の「丸山牧の里公園」前にある築約50年の古民家「牧の里ハウス」(船橋市丸山1-24-14)で3月5日、プレオープンイベントとして「AmimonoMan・ジュリアン・エドワーズ」展が開催された。
同所のオーナーは馬込沢在住の牧典子さん。同所は民家として高齢者が昨年まで1人暮らしをしていたが、転居したのを機に知人である牧さんが譲り受けた。牧さんは「ここは長押や鴨居、畳などがある古い和風の家ですが、こういう家は今では珍しくなってしまった。持ち主は母のように慕っている方でもあり、建物は大切にしたい。持ち主はかつてここで弁当屋を営んでおり、店舗跡を含めてレンタルスペースや交流の場にして何か面白いことができればと思っている」と話した。
編み物作家のジュリアン・エドワーズさん(33)はジョージア州アトランタ出身。外国語指導助手(ALT)として2013(平成25)年に来日し小中学校に勤務していた。現在は子どもの頃からの夢であるビデオゲーム関連会社に勤務し、海外事業部の翻訳ライターを勤めている。「編み物を始めたのは大学に入ってからで自己流です。友人の手編みの帽子を見て興味を持ち本や動画で学びました」と話した。
プレオープンイベントの開催に当たり、共通の友人の紹介で知り合ったという牧さんとエドワーズさん。牧さんは「エドワーズさんにとって編み物は趣味を超え呼吸するのと同じ。作品はユニークなのでここに展示したら面白いのではと個展開催を勧めた」と話す。和室の6畳と8畳の二間続きの会場では、エドワーズさんの作品と過去の作品の写真が古い桐の箪笥や床の間などに飾られ、赤いキャンドルと共に独特の空間を創り出していた。
当日は市内の三須トマト農園(印内3)と奈良養鶏園(馬込町)も出店し、船橋の地産商品を販売。「『次はいつ?』と大勢の方に聞かれ今後もイベントを行っていきたい」とも。高根町在住の男性は「かわいらしいデザインで実用性があり素晴らしい」と話した。馬込西在住の女性は「とても楽しかった。次回作を期待しています」とも。
エドワーズさんは「伝統的な日本の雰囲気が好きでまたここで個展を開きたい。みなさんに喜んでいただきとても嬉しいし励みになる」と笑顔を見せた。
「牧の里ハウス」は正式オープンに向けて現在改装中。問い合わせはメール(makinosatohouse2022@gmail.com)で。エドワーズさんの作品はInstagramでも閲覧できる。