中山地区で「小栗原稲荷神社大祭」と「市民まつり」が同時開催 「わっしょいわっしょい」の声が地域に響き渡る
10/16(月)中山地区で「小栗原稲荷神社大祭」と「市民まつり」が同時開催
「わっしょいわっしょい」の声が地域に響き渡る
JR下総中山駅を囲む船橋市本中山地区で10月14日、15日、「小栗原稲荷神社大祭」と「ふなばし市民まつり」が同時開催され、同地域は大いに湧きたった。
「ふなばし市民まつり」初日の14日、船橋市内5会場の一つである「中山会場」では、13時からJR下総中山駅から中山法華経寺の黒門までを歩行者天国にして各種イベントが行われた。
下総中山駅前広場では、「SHIZUKAダンスサークル」の子どもたち30人が多くの観客の声援を受けポップなダンスを披露、また地元のサークル「ロス・ボラーチョス」はメンバーのギター演奏による華麗なフラメンコで観客を魅了した。
歩行者天国となった中山商店会の通りには、各店舗の工夫を凝らした出店が並んだほか、7台のキッチンカーも配置され、多くの店で長い行列ができていた。来場者で道路があふれ、この地域の古株の店主が「これほどの人出を見たことがない」というほどの盛況ぶりだった。
翌15日も、通りは歩行者天国となり出店が並んだ。午前中はあいにくの雨となったが、同日は、4年に一度の小栗原稲荷神社の大祭(コロナ禍で延期されたため5年ぶり)で神輿(みこし)や山車(だし)が繰り出された。
神輿の出発式である「発輿祭」(はつよさい)が小栗原小学校の校庭で行われ、大祭最初の神輿となる「子ども神輿」が9時30分に出発。冷たい雨に打たれながらも、大祭実行委員らの激励を受け、子どもたちは笑顔で「わっしょい、わっしょい」という声を響かせた。見守っていた母親は「雨は残念だったけど忘れられない思い出となるはず」と話した。
大人たちによる「大神輿」が下総中山駅前広場を出発する14時頃に雨が上がり、商店会の通りにも人が集まり、祭りのムードが一気に盛り上がる様子が見られた。「子供和太鼓高野太鼓」のメンバー20人による重厚な太鼓演奏とお神輿の担ぎ手の掛け声が地域いっぱいに響き渡り、神輿は通りに繰り出した。
その後は子どもたちがひく「太鼓山車」。交代しながら綱をひいて通りをねり歩いた子どもたちは400人以上になったという。参加した子どもたち全員にお菓子やガラポンの無料抽選券が配られた。
16時30分頃、「大神輿」が駅前に戻り、担ぎ手を何度も交代させながら駅前ロータリーを繰り返し回り、間もなく終了となる神輿の喜びを共有しあう様子が見られた。神輿が台に据えられると、三本締めで「祭り」が終わった。
大祭実行委員長の三輪勝治さんは「雨のち晴れというのは五穀豊穣を祈る大祭にふさわしいと思う。正式にはこれからだが、過去の例からすると次回は4年後になるのではないか」と話した。
小栗原稲荷神社の氏子、地域の商店会や町会、社会福祉協議会などの各団体が一体となって取り組んだ今回の「大祭」と「市民まつり」。祭りに参加していた60代の男性は「今回の成功体験を、将来の世代に受け継いでいってほしい」と話した。小栗原小学校を共に過ごしたという10代の4人組は「初めての神輿できつかったけどとても楽しかった」と笑顔を見せた。