船橋・海神南小女子ミニバスケットボール部が初の全国大会出場、厳しい練習環境を乗り越えて
3/27(日)海神南小女子ミニバスケットボール部が初の全国大会出場
厳しい練習環境を乗り越えて
海神南小学校(船橋市海神町南1-1510、TEL 047-433-2177)女子ミニバスケットボール部が、3月28、29日に東京都渋谷区で行われる「第53回全国ミニバスケットボール大会」に初出場する。
同部は、2月20日に行われた「第46回千葉県ミニバスケットボール大会」で優勝し、発足38年目で初となる全国大会出場の切符を手に入れた。
体育館を拠点に練習していたが、昨年10月から今年2月まで、改装工事のため体育館が使えない状況に。工事期間中は、1週間に2回、1時間だけ他の小学校の体育館を借りて練習したという。「場所を借りていた学校が遠かったので、往復時間の方が練習時間より長いくらいでした」と話すのは、同部顧問の葛城遼太郎さん。
体育館練習以外は校庭でランニングをしたり、パス回しやディフェンスなどシュート以外の練習を工夫しながら行ったという。「かなり走りこんだので、みんなの体力面が伸びました。部員たちは、体育館が使えなくなったとことで練習時間を大切にする気持ちが芽生えたようで、集中して効率的に練習できるようになったと思います」とも。
同部は3人の顧問の先生と、3人の外部コーチが指導に当たっている。自身の長女が小学4年生の時からコーチとして関わり、コーチ歴12年目だという高橋勉さんは「『プレイハード』をスローガンに、守りもディフェンスも強気で攻めるチームです。とにかく体調管理だけは気を付けて全国大会に挑みたい」と話す。
平日は顧問、土日は外部コーチがメインになり、連携しながら指導している。「教員だけでは限界があるので、コーチにも積極的に参加してもらっています。指導者の人数が多い方が子どもたちにも目が届くのでありがたい」と葛城さん。
工事期間中は平日の体育館練習は2時間のみ、土日は練習試合をするなど、厳しい練習環境であったにも関わらず、全国でも最多となる小学生女子268チームが参加した千葉県大会で優勝。優勝が決まった瞬間、涙を流しながら全員で歓喜したという。
キャプテンの川名美羽(みう)さんは「体育館が使えなくなると聞いたときは、信じられない!ひどい!という気持ちでしたが、逆にチームみんなで乗り越えようという気持ちで団結力が深まりました。コロナで休校にもなって練習も思うようにできませんでしたが、県大会で優勝できてうれしかったです」と話し、「一人一人が特技を持っているチーム。全国大会は少し緊張すると思いますが、全勝目指してがんばります」と意気込みを見せた。