「船橋にんじん」の出荷始まる、千葉ジェッツとコラボの箱で初出荷
4/25(月)「船橋にんじん」の出荷始まる
千葉ジェッツとコラボの箱で初出荷
船橋のブランド野菜「船橋にんじん」が4月24日、長印船橋青果(船橋市市場1-8-1 船橋地方卸売市場内)で初出荷を迎えた。
生産者を代表して「JAいちかわ船橋人参共販委員会」の「ベーターキャロット組合」組合長の石神辰巳さんが「今年の食味、糖度は例年並み」と話した。この日に出荷されたのは「船橋にんじん」の早生品種「ベーターキャロット」10kgの出荷箱が180箱。「冬の低温の影響で出荷量は例年の2~3割減となった」とも。
出荷箱のデザインは一新され、船橋市に拠点を置くプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツふなばし」(以下「千葉ジェッツ」)とコラボしたデザインが施され「船橋にんじん」の出荷に使用される。「船橋にんじん」は船橋市のふるさと納税返礼品に4月1日から登録され、3kgの出荷箱が使用される。
「『地域のみなさんにおいしいニンジンを食べてほしい』という生産者の願いと、千葉ジェッツの『もっと船橋市のみなさんと地元を盛り上げていきたい』という思いが一致してこのようなデザインとなった。おそらくプロチームと協力して出荷箱をつくった例は日本で初めてでは」と石神さんは話した。
船橋市は40年を超えるニンジンの産地で収穫量、作付面積ともに千葉県1位で全国でも有数の規模を誇っている。1967年には国の指定産地認定を受け、2013年には「船橋にんじん」はニンジンとして全国で初めて特許庁の「地域団体商標」に登録されている。
「ベーターキャロット」は近年連作障害などで生産量が激減し、生産者は現在では石神さんを含めて4人だけとなったが「通常のニンジンよりベータカロチンが多く含まれ糖度も高いので生で食べてもおいしい」と石神さんは胸をはる。
5月15日から5月末まで東武百貨店船橋店(船橋市本町7-1-1)の地下1階食品売り場で10数社が協賛して「船橋にんじん」を使った食品を提供する「船橋にんじんまつり」も初めて開催予定となる。