No.6 草木染作家坪倉優介さん「色」でつなぐ一宮川の桜の命4月23日から25日まで 茂原市八千代

  2022/4/27
シェア ポスト 送る
以下は 2 年前に書かれた内容です

茂原市一宮川の桜は、浸水対策事業として、昨年多くの市民に惜しまれつつ伐採されました。私自身、2019年におきた水害では大きな被害に遭ったものの、今回の伐採については、とても残念な気持ちでいました。
茂原市八千代通りに店舗を構え、同じく水害時には大きな被害に遭った「みかわや茂原店」さんが、
今回伐採された桜の命をつなぐプロジェクトを企画されました。

4月23日(土)から25日(月)みかわや茂原店にて催された「一宮川桜染きものお披露目会」にお邪魔しました。

15202204271932200.jpg
店長の山内大介さんにお話を伺いました。
記者:今回のプロジェクトのきっかけを教えてください。
山内さん:昨年6月、草木染作家「坪倉優介」先生にお願いして、2019年9月の大型台風で倒れた杉を使って染めた着物を仕立てました。今回伐採された一宮川の桜は当店にとっても思い出深い桜です。そこで「一宮川の桜再生プロジェクト」をスタートさせることにしました。

草木染作家「坪倉優介」さん

15202204271952360.jpg
坪倉優介さんは草木で染めることを中心とした染色活動をされている作家さんです。大学生の時に事故に遭い、全ての記憶をなくした坪倉さんは、言葉も何もかも忘れ、「色」という表現にたどり着きました。出逢った人、場所を「色」で表現したい。スナフキンのようにのんびりと染め続けていたいと優しく語る坪倉さんは、寝食を忘れ染色に没頭することもあるそうです。日本に限らず、世界中の桜で色を染めてみたいとも語ってくれました。

金属との掛け合わせからうまれる多彩な「色」

15202204271954160.jpg
桜と聞くと淡いピンクを連想しますが、坪倉さんに託された桜の樹木からこんなにも多彩な「色」が誕生しました。同じ植物でも、育った環境や採る時期、使う部位によって色が変わり、チタン、金、銀、銅、アルミなどの金属と掛け合わせることで、多彩で微妙な色合いを表現することができるのだそうです。
15202204272004050.jpg
お披露目会当日には、ハンカチを絞り坪倉さんに一宮川の桜で染めてもらえるという特別企画(先着30名)もあり、参加者からは「いつも見ていた桜を使って作家さんに染めてもらえて、その上自分で絞った物なので、良い記念になると思います。仕上がりが楽しみです」という声も聞くことができました。私もご厚意で、一宮川の桜で染められたハンカチを頂きました。桜の思い出と共に大切にします。

2022年9月には、坪倉さんの著書を題材としたミュージカル「COLOR」~記憶喪失になったぼくが見た世界~の上演が決まっており、みかわや茂原店では着物での観劇を計画しているそうです。 取材日 4月23日(土) ライター 川﨑佐知子 

15202204272015260.jpg
DATE 
草木染作家「坪倉優介」
ユーチューブ You Tubo
ミュージカル「COLOR」~記憶喪失になったぼくが見た世界
2022年9月上演 新国立劇場小劇場
みかわや茂原店
茂原市八千代1-8-3
0475(25)4131
営業時間 10時~19時
定休日 水曜
駐車場 有
以上は 2 年前に書かれた内容です
もばらって編集部
もばらって編集部
茂原市周辺を拠点に仕事や地域活動などに取り組む女性たちが集まって編集部を結成! 茂原市&周辺地域の人、物、場所、イベント、ニュースなど...
プロフィールや他の投稿を見る

シェア ポスト 送る