変容を続ける飲食店「Uchigohan+(うちごはんぷらす)」がフードトラック事業も展開、食品ロス削減のため地域農家ともコラボ
10/8(土)変容を続ける飲食店「Uchigohan+(うちごはんぷらす)」がフードトラック事業も展開
食品ロス削減のため地域農家ともコラボ
実店舗を持たない飲食サービス業を営む「Uchigohan+(うちごはんぷらす)」が2020年から「Tip Cafe」(船橋市西習志野2-2-12)に拠点に移し、2021年からはフードトラック事業も開始。今年は市内農家「三咲園」(船橋市三咲4-21-1)から仕入れた規格外の梨や人参などを使ったコラボ商品も開発・販売を開始している。
店主は市内在住の黒坂美弥子さん。2児の母となってからも会社勤めをしていたが、4年前、母の介護をきっかけに「何かを始めたい」と会社を退職。キッチン付きレンタルスペース「まる空間」(千葉市富士見町)オーナーとの出会いから、2019年、週2日だけランチとディナーを提供する提供する飲食業「Uchigohan+」をオープンし、同所で提供を始めた。
その後は活動場所を「Blue Cafe」(千葉みなと)に移し、2020年には、通っていたスポーツジムで知り合った藤原淳儀さんから声を掛けられ、その後は「Tip Cafe」でランチを担当することに。現在は、木・金曜のランチ、完全予約制でディナー提供も受けるというスタイルで営業している。
2021年からはフードトラック事業も展開。フードトラックはコロナによる休業中、助成金が通り購入へ。「お店で待っているより、自分たちで出て行こう」とスタートした。現在、メニューはレモネードのほか、自家焙煎コーヒーの提供がメインに。さらに、コーヒーにおいては「Thank you coffee project」と題し、介護施設で無料コーヒーを振る舞うというプロジェクトを企画し、自ら出向いてコーヒーを振る舞っている。
「私自身、実はコーヒーが好きというわけではないんですけど、コーヒーが人を惹き付けるその魅力は大好きです」と笑顔を見せる黒坂さん。レモネードは、黒坂さんの息子が始めた「レモネード専門店 Re:mone(リモーネ)」を引き継ぎ、国産であり防カビ剤不使用のノンケミカルレモンだけを使用したレモネード(400円)を提供している。
さらに今年は市内農家「三咲園」の人参を使った「フレッシュにんじんドリンク」や「フレッシュにんじんピュアペースト」(各500円)を100個ずつ作って販売したほか、今年は「船橋市なし味自慢コンテスト」で市長賞を獲得した梨を使った「梨まるごと100%コールドプレスジュース」(500円)も販売するなど、農作物を使った商品展開にも力を入れた。
「私自身、実家が借りている八千代の畑で農作業もしていて。農家さんがせっかく育てた野菜も、規格外でロスにしなくてはいけないものがあることを友人でもある三咲園さんから聞き、料理で何かできないかと思った。蜜症の豊水を仕入れさせてもらい、砕いてコールドプレスジュースにしたら、さらに甘みが増して驚きました」とも黒坂さん。
黒坂さんのジム仲間で週末のみキッチンカーを手伝っている多田羅さんは「つぶすことで酸味が抜けて、より甘くておいしいんです。今までで飲んだ飲み物の中で1番おいしいと思いました」と熱く話す。
黒坂さんは「すべてご縁で始まっています。ご縁でつながって、出店先で『うちごはんぷらす』を知ってもらい、実店舗にも足を運んでいただけるととてもうれしいです」とも話した。
10月直近の市内での出店予定は10月9日「みやもとファミリーマルシェ」での出店予定となっている。