米国ヘイワード市との姉妹都市提携35周年記念で市内さまざまなイベント開催、市内小学校でも「学校給食で食べようへイワード!」
10/10(日) 米国ヘイワード市との姉妹都市提携35周年記念で市内でさまざまなイベント開催
市内小学校でも「学校給食で食べようへイワード!」
船橋市が米国・ヘイワード市と姉妹都市を提携して今年35周年を迎えるにあたり、市内ではさまざまな関連イベントが開催されている。さらに市内小学校では「学校給食で食べようへイワード!」と題し、学校給食にヘイワード市の食文化を味わう献立が組まれている。それに伴い、二和小学校(船橋市二和東1-9-11)では10月7日、学校給食を通じて姉妹都市の米国・ヘイワード市の食文化を味わう様子がメディア向けに披露された。
船橋市が米国・ヘイワード市と姉妹都市を提携したのは1986(昭和61)年10月、今年で35周年を迎える。今回の企画は、国境を越えた市民同士の交流ができない中、35年にわたる友情の絆を次世代に繋ぐため、未来の姉妹都市交流を担う子どもたちにも、給食を通じてヘイワード市の食文化を味わうことで姉妹都市を学んでもらおうと、船橋にいながらヘイワードの食文化を楽しめる特別企画になる。
船橋市立の小学校、中学校、特別支援学校全83校では、配置された栄養士が献立を決めそれぞれ学校内の調理室で調理する自校給食になるため、各学校の栄養士が考案したヘイワードメニューが提供される。
この日の二和小学校の給食のメニューは、「鶏ときのこの和風ピラフ」「すずきのガーリック風味揚げ ズッキーニのソース(ヘイワード風)」、ポテトサラダ、白菜スープ、ヨーグルトあえ。二和小学校の栄養士・高橋仁美さんは、「ヘイワード市の特産物のズッキーニと船橋市の特産物スズキを一緒に味わえる料理を作りたいと思い考えました」と話す。ズッキーニをこれまで扱ったことがなかったという同校の給食では、どのように扱うか、子どもが食べやすい形状、集団給食として衛生的に面からもどのようにすればいいのかを考慮したという。考案に関しては船橋市国際交流課からも20種以上のレシピメニューが提供され、栄養士は参考に独自にメニューを考案していったという。
児童たちは給食前にヘイワードについての動画を見ながら学習したという。船橋市が漁獲量日本一のスズキについては、9月に校外学習で船橋漁港の見学に行くはずだったというが、延期になり11月に行く予定だという。
込谷実利(みのり)さんや石田駿太くんは「スズキとズッキーニのソースが合っていておいしかった」、小野塚柊也(とうや)くんは「ズッキーニは知らなかったけれどコリコリしておいしかった」、今川莉桜(りおん)さんは「少しすっぱかった」と感想を話した。
ズッキーニを知らない児童もいたが、バーべキューや、家庭のメニューではサラダやスープ、ハンバーグ、カレーなどに入ったものを食べたことがあると話す児童も多く、「いつもの給食もおいしいけれど、ヘイワード風のズッキーニもとてもおいしかった」「大人になったらヘイワードに行ってみたい」という声も上がった。
船橋市ではさらに、「学校給食で食べようヘイワード!」のほか、9月~11月に市内の多くの場所でゆかりのメニューを楽しめる「ふなばしで食べようヘイワード!フェア」も開催している。市内飲食店でヘイワード市のゆかりの食材であるズッキーニやアボカドを使ったイタリアンや和食など、さまざまなジャンルの20店舗以上で趣向を凝らした一品が登場している。
市内で開催されるイベント各種のなかでも、ふなばしアンデルセン公園では10月24日、記念式典と「インターナショナルフェスティバル」が開催される。同日には、ヘイワード市の花であるカーネーションと船橋の市の花ひまわりで場内が彩られ、記念撮影スポットも設置される。
さらに、市が所蔵する提携当時の貴重な写真や、市民から募集した思い出の写真など約40点を公開し、これまでの交流の軌跡をたどる「ヘイワード写真展」も開催。国際交流課課長補佐の齋藤太一さんは「姉妹都市をあまり知らなかった方でも一緒に楽しめるよう、ヘイワード市の基本情報などに関するクイズもご用意しています。全部解けばヘイワードのことが丸わかりです。写真展を通じて、35年に渡る市民同士の友情の絆を知っていただき、異文化への理解と友好の気持ちを更に深めていただけるよう多くの方の来場をお待ちしています」と話す。
同写真展は「イオンモール船橋」(10月8日~17日)、「ふなばしアンデルセン公園」コミュニティセンター(10月19日~24日)、市役所1階美術コーナー(10月26日~11月5日)で開催される。