船橋の民話をもとにした音楽劇「海童(かっぱ)どこどこ」、三番瀬や海老川の環境問題をテーマに
10/29(土)船橋の民話をもとにした音楽劇「海童(かっぱ)どこどこ」
三番瀬や海老川の環境問題をテーマに
宮本公民館(船橋市宮本6-18-1)で11月13日、「ふなばし・まち劇プロジェクト」主催の音楽劇「海童(かっぱ)どこどこ~海のこえ、風のこえ」が開催される。
同団体は、「NPOまちアート・夢虫」理事長の半田晶子さんと船橋市在住の脚本・振付師・演出家の岡元邦治(おかもとくにはる)さんが「舞台を通じて、子どもたちと世界を共有し、船橋の環境問題からまちづくりを考えていこう」という目的で立ち上げ、今回が1回目の開催となる。
「2人とも仙台出身ということもあって。いつか一緒に芝居をしたい、船橋に劇場も作りたいねという話を2年前からしていて、ようやく実現しました」と半田さん。
半田さんと岡元さんが共同で脚本・演出を担当する。岡元さんは「環境問題をテーマにやろうという話になり、カッパを取り上げることになりました。YOSAKOIソーランでカッパの演出をしたことがあったのと、船橋に伝わるカッパの民話があったので」と経緯を話す。
タイトルには「河童」ではなく「海童」と書かれている。「もともと川の上流にすんでいたカッパが、人間の流したゴミで下流に追われ、海で暮らすようになったという話があって、船橋のカッパは『海童』と書くようになったんです」と岡元さん。
三番瀬や海老川の環境問題をテーマとした音楽劇。ストーリーは、船橋の海老川で遊ぶ兄弟が、昭和40年代にタイムスリップし、汚染の影が見え始めた海老川でカッパと遭遇し交流が始まる、というもの。
この劇には音楽をはじめ、人形劇やパントマイムなど、さまざまな要素が盛り込まれている。音楽を担当するのは船橋市出身のシンガーソングライター・声松(こまつ)優一さん。その他、「子ども劇場千葉県センター」の岡田泰子さんや「まちアート・夢虫」の坂本妙子さんらも制作に加わり、公募で集まった小中高生12人も出演する。
「環境をテーマにした作品なので、みんなで海老川を歩いて海の方まで行ったり、漁業を営む『太平丸』の大野さんに話を聞きに行ったりもしました」と半田さん。
「芝居を通して、環境にも興味を持ってもらえれば」と声松さんは呼びかける。舞台の道具には、海で拾ったゴミや貝がらを利用しているものもあるという。
「船橋は大きな街にもかかわらず、劇団や劇場が少ない。たくさんの人に芝居に興味をもってもらいたいし、芝居が町づくりの役に立つようにしていきたい」と半田さんと岡元さんは意気込む。
公演は11月13日、昼の部=13時30分開演、夜の部=16時開演。チケット料金はおとな=2,000円、子ども(5歳〜中学生)=1,000円。チケットは申込フォームまたは宮本公民館で販売。問い合わせはTEL047-333-8460まで。