3年ぶりリアル開催「第30回音楽のまち・ふなばし 千人の音楽祭」 「『千人の音楽祭』の魅力は、点の出会いを立方体にしていく力」

  2023/2/7
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2/7(火)3年ぶりリアル開催「第30回音楽のまち・ふなばし 千人の音楽祭」

「『千人の音楽祭』の魅力は、点の出会いを立方体にしていく力」

 船橋アリーナ(船橋市習志野台7-5-1)で2月5日、「第30回音楽のまち・ふなばし 千人の音楽祭」が3年ぶりとなるリアル開催で行われた。

 同イベントは会場である船橋アリーナが完成した1994(平成6)年より続く音楽イベント。参加者数は毎年約2000人、観客は抽選に当選した約2000人が来場する大規模音楽イベントとなっている。しかし、新型コロナウイルスの影響により2021年からは収録での開催となり、今回は3年ぶりのリアル開催となった。

 オープニングを飾ったのは、作曲家・新垣隆さんの作曲、作詞は船橋在住アーティスト・岡元邦治さんの曲「わたぼうし」。指揮者・和田一樹さん、ゲストコンサートミストレスに鎌田泉さんを迎え、「千葉交響楽団」による演奏、市民合唱団、市内小中学校の参加者による合唱で届けられた。

 続いて、市内小中学校18校、380人による合同吹奏楽「マードックからの最後の手紙」が披露され、参加者インタビューでは参加した小学生が「中学生と一緒に、こんなにたくさんの人と演奏できるのはこの音楽祭ならではだと思う」と感想を話した。

 さらに市立船橋高校(以下、市船)ダンス部「PIRATES」によるチアダンス、一般公募で集まった参加者から成る「市民合唱団」と市内小中学校の合唱部の合同合唱、市船男子生徒による歌で笑いを誘った「合笑」、小中学校合同の管弦楽、船橋出身の音楽アーティスト・声松(こまつ)優一さんのステージも繰り広げられた。

 市内和太鼓チーム「郷嵐會」による和太鼓演奏のあとには、一般吹奏楽のステージとして「船橋吹奏楽団」「船橋市交響吹奏楽団」「アルファモック吹奏楽団」「市立船橋高等学校吹奏楽部」と一般公募の参加者が市船吹奏楽部顧問・高橋健一先生の指揮で演奏した。

 ビッグバンドステージは高校生から20代までを公募して結成されたヤングジャズバンドをメインにした「BAND STAND FUNABASHI YOUNG JAZZ BAND」が、一般管弦楽のステージでは「船橋フィルハーモニー管弦楽団」「船橋ジュニアオーケストラ」「千葉交響楽団」と一般公募の参加者が和田一樹さんの指揮で演奏を届けた。

 いずれのステージも、世代や音楽ジャンルを超えて、音楽の楽しさを通じて参加者が交流できる機会となった。

 途中、セットチェンジに時間を要した際には、実行委員長でもある市船・吹奏楽部顧問の高橋健一先生が間を埋めるというハプニングが生じた。その際、高橋先生は、30年前に船橋市の音楽の礎を築いた故・箕輪弘之さんに声をかけられて、今こうして30年間続けて同イベントに参加している話や、昨年公開された映画「20歳のソウル」で高橋先生役を演じた俳優・佐藤浩一さんが「令和5年船橋市成人式」でのビデオメッセージで、以前から高橋先生が話していた「点と点の話」をしていたことに触れ、「私はこの『千人の音楽祭』を通し、点と点との出会いが暖め合うことにより、線となり面となり、やがて立方体になることを学んだ」と伝えた。

 併せて、同イベントでは裏方などのサポートメンバーとして、多くのボランティアメンバーが関わっていることと、主にセットチェンジに関わる市船吹奏楽部の生徒たちが「コロナによるオンライン開催により、千人の音楽祭の裏方経験が途絶えてしまった中で生徒たちは頑張っている」と、感謝の言葉も述べられた。

 グランドフィナーレには出演者全員が参加。「我が故郷船橋。」をテーマに、「市船よさこい」の演舞が行われた後には「カイト」の合唱などがあり、出演者だけでなくサポートメンバーも歌に参加した。最後は同イベントではおなじみの「船橋ドドンパ」で、会場が一体となり幕を閉じた。

  • 小中学校合同管弦楽は、9校合同、370人で演奏した

  • 「市船よさこい」の演舞

  • 合唱では一般公募で集まった参加者も

  • 和太鼓演奏を届けたのは「郷嵐會」

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