船橋市役所で「学校給食PR展」開催中、全校で自校調理方式を続ける「船橋給食」の魅力を発信
2/26(日)船橋市役所で「学校給食PR展」
全校で自校調理方式を続ける「船橋給食」の魅力を発信
船橋市役所(船橋市湊町2-10-25)の1階美術コーナーで、「学校給食PR展」と題して「船橋給食」の魅力を発信するパネル展示を3月3日まで開催している。
同展示の目的について、教育委員会給食指導係の高原里絵さんは「船橋市は学校給食に力を入れており、毎年、給食をテーマにした1000人規模の講演や展示を実施してきた。コロナ禍で2020年度以降中止になり、今年は市役所の1階でパネル展を行うことにした」と説明した。
高原さんによると、同市の小学校55校と特別支援学校2校、中学校27校のすべてで自校調理方式の給食を実施しているという。もともと給食のなかった中学校では、1992(平成4)年度から計画的に各学校に調理施設とランチルームを建設。A献立かB献立の2種類の給食と弁当持参かを事前に選ぶ「選択制給食」を採用し、全校生徒教職員が一堂に会するランチルームで食べるようになった。
船橋の給食調理は手作りが基本。サラダのドレッシングは既成のものを使わず酢、油、塩を混ぜ、コロッケはジャガイモを蒸してつぶすところから作っている。カレーのルーはバターで小麦粉を炒めるところから作るという徹底ぶり。また、安心・安全な給食を提供すること、可能な限り地元の食材を使用することを心がけているという。
「月に1度、『船橋産の旬の食材を食べて知る日』を設けている。市の農水産課や事業者による青果部会などと連携して船橋産が市場に出まわる情報を提供している。ただ、船橋ではハウスものが多いので、一般の『旬』とは時季がずれるものもあるので、この点も子どもたちに伝えるようにしている」と高原さんは話す。
もう一つのこだわりは、温かい状態で食べてもらう「適温給食」。自校方式だから実現可能で、給食時間に合わせて完成するように調理し、小学校では食缶に入れて運び、中学校では調理員がごはんをよそう。「温かい給食は本当においしい」と子どもや保護者からも喜ばれているという。
高原さんは「効率化を求め、センター方式への転換が増えている中で、船橋市は自校方式を守り、児童・生徒のための給食を続けている。食べているときには見えない給食の裏側を知ることで『船橋給食』の魅力を感じてほしい」と呼びかけた。
パネル展は3月3日まで。開催時間は9時~17時(最終日は16時まで)。入場無料。