船橋アリーナで「第27回千葉県社会人剣道大会」開催、約700人の剣士が集まる

  2023/3/2
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3/1(水)船橋アリーナで「第27回千葉県社会人剣道大会」開催

700人の剣士が集まる

 船橋アリーナ(船橋市習志野台7-5-1)で2月26日、「第27回千葉県社会人剣道大会」が開催され、県内にゆかりのあるチーム138チーム、総勢約700人が集まった。

 2019(平成31)年までは市原市で毎年開催されていたが、それ以降は諸事情により開催自体が中止になったという同大会。「剣道をもっと楽しんでほしい」との強い思いから、「船橋愛剣剣道教室」代表の倉地亮輔さんが実行委員長となり、教士七段の永原聡子さんとともに、船橋市を会場として開催することになったという。令和元年は準備期間とし、令和2年に開催する予定だったがコロナ禍で中止になり、昨年4月に船橋市で初開催した。

 船橋での開催が2回目となる今回は、前回の95チームより大幅に増えて、138チーム700人、19歳から69歳までが参加した。5人制の団体戦で、30歳以上で合計200歳以上からなる1部と、年齢制限のない2部に分かれて試合が行われた。

 また、「社会人が仕事以外のことで熱くなっていることを若い世代にも知ってもらいたい」との思いから、産学連携で専門学校・東京ビジュアルアーツ(東京都千代田区)の写真学科スポーツフォトコースと千葉商科大学(市川市)写真部の学生が当日の写真撮影を行った。その他、参加者だけでなく観客にも楽しんでもらうために、キッチンカーも4店出店した。

 試合については、予選は3チームリーグとし、2試合はできるように設定したという。「敷居は低く、レベルは高い大会を目指している」と倉地さん。中には、学生時代にインターハイやインカレで上位入賞した経験のある選手や、剣道の月刊誌で表紙を飾ったことがある選手も参加していた。

 決勝に近づくごとに迫力のある戦いが続き、会場内は熱気を帯びていた。試合を見ていた学生らから「かっこいい、明日から練習に励みます」という声も聞こえた。

 参加したNTT東日本の山田将也さん(26)は、「剣道は年齢層が幅広いので、人脈も増えます。自分の年齢によって楽しみ方がいろいろで、小さい頃は礼儀作法を学べ、対人競技なので戦略を考えたり駆け引きもあったり、奥の深いスポーツで楽しい」と剣道の魅力を話した。

 1部の優勝チームは「戌亥会」(安房)、2部の優勝チームは「鬼高剣友会」(市川)となった。

 大会をさらに盛り上げるために、「技やチームがまとまっていた」「気迫のある試合だった」「着装や所作がよかった」など、審判員らが選ぶ「熱盛賞」も用意。「『熱盛賞』というステッカー100枚を配布し、好評でした。正式な大会もありつつ、新しい取り組みもあるという大会になったかと思います」と倉地さん。今後については「このような大会を全国各地で開催し、最終的に船橋で全国社会人剣道大会を行いたい」と熱い思いを話した。

 次回は2024年2月24日に船橋アリーナで開催予定。

  • 2部の優勝チーム「鬼高剣友会」(市川)

  • 閉会式の様子

  • 東京ビジュアルアーツスポーツフォトコースの学生の写真

  • 選手らもキッチンカーの食事を楽しんだ

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