御滝不動尊の大祭で4年ぶりに万燈神輿、和太鼓演奏も戻り250を超える出店も
8/30(水)御滝不動尊の大祭で4年ぶりに万燈神輿
和太鼓演奏も戻り250を超える出店も
御瀧不動尊金蔵寺(船橋市金杉6-25-1)で8月27日、28日の2日間にわたって4年ぶりに開山墓(大祭)が行われた。
27日には郷土芸能「ばか面踊り」や「子ども和太鼓高野太鼓」による演奏、伝統の万燈神輿練り歩きなどが行われ、にぎわった。境内や周辺には250を超える屋台が並び、28日には盆踊りも行われた。
総代の鈴木千代隆さんは「4年ぶりに街の人が集まってくれて本当にうれしい。お寺は人が集まって、心を通わすところ。今回は久しぶりなので準備も大変だった」と話し、協力者に感謝を述べた。
夜風が涼しくなると、観音堂前で太鼓演奏が始まり、子どもたちによる和太鼓演奏に会場からは大喝采となった。「高野太鼓」代表の大久保さんは、「祭りが実施できてよかった。祭りができる喜びを続けるためにも、コロナの感染拡大が再発しないよう、自制をもって楽しみたい」と話した。
大人の演奏では、「高野太鼓」オリジナルで東日本大震災からの復興を祈った「復興太鼓」の演奏でクライマックスを迎えた。同会会長の牧野さんは、「人前で演奏ができるようになって本当に良かった。長引くコロナ禍で活動も大幅減少し、会の運営も大変だった。今年は10カ所ほどで演奏した。コロナ前には夏場だけで20~30公演程もあったが、コロナの時期にはゼロに。つらさを乗り切って、今日は演奏を楽しみたい。全部忘れて汗かいて、はじけるのが祭り」と笑顔を見せた。
境内には浴衣や甚平姿の外国人も見られた。柏市から社員2人と担ぎに来たという岡さんは「誘われて担ぎに来たが、地域の祭りでこんなににぎやかなのは見たことがない。江戸の祭りにも匹敵するくらいで驚いている。祭りは地域が一つになれる。続いて欲しい」と羨ましがる様子を見せた。
暗い夜道に提灯の神輿が進む「万燈神輿」では、神輿好きが大勢集まり、一体感を持って大通りで神輿を進めた。最後に境内に戻った神輿は、宮入りのために神輿蔵に向かったが何回も押し戻されて、名残を惜しむかのように祭りは終了した。