イオンモール船橋で見守りイベント開催、認知症の人に優しい船橋を目指す
9/25(月)イオンモール船橋で見守りイベント開催
「認知症の人に優しい船橋」を目指す
イオンモール船橋(船橋市山手1-1-8)で9月21日、「地域で見守り声かけ体験inイオンモール船橋」が開催された。
「世界アルツハイマーデー」の日に合わせて開催された同イベントは、「認知症の人にやさしい船橋を目指して」をテーマとして、前回に引き続き、塚田地域包括支援センターをはじめ、船橋西部エリアの福祉関係者らが企画した。
「開催1週間前より塚田地区近隣の駅やイオンモール内で告知を行ったところ、多くの反響があった」と西部包括支援センター所長の森屋尚美さん。「ブース内に設置した『認知症安心ナビ』のパンフレット100部用意したが、あっという間になくなってしまった。7月に西部地域包括支援センターで主催した『家族交流会』は20人近くが参加し、将来への準備に向けて若い人を中心に認知症への関心が高まっている」と話した。
同イベントでは認知症の特徴を踏まえた声かけの仕方や警察への通報の流れ、参加者によるデモンストレーションを実施。今回は船橋警察署も参加した。
警察官の説明によると、今年1月~9月までに県内で6000件、船橋市だけでも年間で600人近く身元不明者の保護が発生しているという。「巡回時、徘徊している高齢者らに1日1件は遭遇するが、認知症の症状を持っているか、見た目では判断がつきにくいので積極的に声かけを行ってほしい。認知症の症状を持っている・いないに関わらず、携帯電話やGPS機具の携帯は効果的。また自身が認知症ということに気づかず、保護したとしてもいなくなる場合もあるので、周囲の目で見守ることが大事」と参加者に呼びかけた。
デモンストレーションは、通行人役と高齢者役に分かれて実施された。参加者らは「困っている人を見かけてもいざという時に声をかけるのには勇気がいる。今回110番してもいいと知れてよかった」「後ろからでなく、視界に入るように声掛けするように心がけたい」と感想を話した。
実行委員長を務める山口信人さんは「6月から企画を始めたが、広報活動に力を入れたおかげで買い物客を巻き込んでPRできて盛り上がった。来年も開催したい」と意気込みを話した。