船橋駅近くのサックスリペア専門店「MUSIC PORTE」が10周年 のべ5000本のサックス修理を手掛け
10/30(月)船橋駅近くのサックスリペア専門店「MUSIC PORTE」が10周年
10年間でのべ5000本のサックス修理を手掛け
船橋駅直結のシャポー船橋を海神方面に通り抜けてすぐの場所に中古サックス販売と修理の専門店「MUSIC PORTE」(船橋市本町7-4-15 TEL047-409-3792)が9月26日に開業から10周年を迎えた。
店舗面積は約10坪、防音室も完備。創業時の中古楽器の在庫は23本でサックスと木管楽器を中古専門に取り扱ってきた。楽器修理する人の特性や癖に合わせて調整を行い年間約600本、この10年間でのべ5000本の修理を手掛けてきたという。
習志野高校吹奏楽部を卒業した杉本研さんと吉川元治さんの二人で創業。高校卒業後、楽器のリペア(修理)専門の職業訓練専門学校「グローバル管楽器技術学院」に通いリペア技術を磨いた杉本さんが販売と楽器修理を担当。創業期をともにしてくれた吉川さんは得意の料理技術を生かして市内の幼稚園で給食調理師として就職、現在は杉本さん一人で店を切り盛りしている。
2011年3月11日に東日本大震災を受けて「死んだ気になってやってみよう。今なら家族もいない、子どももいない。今しかチャンスがないかも知れない」と、独立を果たした杉本さんは、その後無事に結婚、現在は子煩悩なお父さんとしても活躍している。
「一番記憶に残っているのは店の大掛かりなリニューアル。友人の建築士に頼んで改装した直後にコロナがやってきた。一時、本当に不安な時期があったが今は音楽の需要も戻ってきてイベントや演奏会も復活。コロナ禍を経て楽器を趣味にする人たちも増えてきている」とこの10年を振り返る。
「多くの人に支えられて今がある。いつかは皆さんに恩返ししたい」と創業期に語っていた杉本さん。
楽器のリペアを通じて学んだこと、経営者として得てきた仲間たちとの絆から梨の剪定枝を使った楽器作りや子ども向けに野菜で楽器を作るワークショップを企画するなど音楽のすそ野を広げる活動、部品作りを通じて障がい者就労支援事業にも取り組んでいる。
「船橋界隈には音楽家が活躍できる店やイベントもあり、ものすごい実績を持った音楽家もたくさんいる。その人たちの楽器を修理したりメンテナンスさせてもらえる機会があって毎日仕事での出会いに感謝する日々です」と笑顔で今日も楽器修理にいそしんでいる。
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