市内在住の空手選手・植草歩さんが世界の年間チャンピオン、東京オリンピック7位入賞選手
11/4(土)市内在住の空手選手・植草歩さんが世界の年間チャンピオン
東京オリンピック7位入賞選手
船橋市在住で、東京2020オリンピック空手競技で7位入賞を果たした植草歩(あゆみ)さん(31)が10月26日、世界ランクトップの選手を対象に世界を転戦するシリーズ大会「KARATE1 プレミアリーグ」の2023 年シーズン年間王者になったことを松戸徹市長に報告するため、船橋市役所を訪れた。
植草さんは小学校3年生の時に空手を始め、「もっと強くなりたい」との思いで練習に励み、2015年~18年まで全日本空手選手権大会で史上初の4連覇を達成し、東京2020オリンピックでは空手組手女子61キロ超で7位に入賞した経歴をもつ。
植草さんは、世界空手連盟(WKF)が主催する約50カ国・地域から選ばれた選手が出場する世界大会「KARATE1 プレミアリーグ」に出場。今年は日本、アイルランド、エジプト、モロッコの4大会が開催され、植草さんはエジプトのカイロ大会、モロッコのラバト大会で優勝し、年間チャンピオンに輝き、2017年、2018年、2019年に次いで4回目の年間チャンピオンになった。
現在は母校の日本体育大学柏高校で空手を指導するほか、大阪や海外の選手にも指導している。「高校生に片手投げをゆっくりしたスピードで教えているうちに、苦手だった片手投げができるようになった」とほほ笑む植草さん。生徒らに必要な練習のメニューをメモしたり、自分たちで考える力を身に着けさせるためにはどうすればいいか、知識を与えるタイミングなど、指導者としても熱心に取り組んでいる。
昨年は引退も考え、半年間休養して海外でホームステイをして英語を勉強したり空手の練習をしたりしていたという植草さん。「休んだことで空手ともう一度向き合えた。この年齢になると体力が落ちると言われるが、半年間の休養後にチャンピオンになれたことは自信にもつながったし、実績を残せたことを誇りに思う」と話す。「空手を多くの人に知ってもらいたい。また空手を通して海外に行って指導したり、いろいろな世界を見たい」と目を輝かせる。
松戸徹市長は「今年もがんばっている姿を見て、応援していた。4回目の年間チャンピオンは本当に素晴らしい。これからもさらなる活躍を期待している」とエールを送った。