市民劇団ゆにぃ~く&ぴぃ~すが「快獣のバラード」再演 10周年記念企画で絵本やCD発売も
12/17(日)市民劇団ゆにぃ~く&ぴぃ~すが10周年記念講演
「快獣のバラード」再演や10周年記念企画も
船橋市民を中心に1年単位で結成される市民ミュージカル「ゆにぃ~く&ぴぃ~す」が12月23日、10周年記念ミュージカル「快獣のバラード」を船橋市民文化ホール(船橋市本町2-2-5)で行う。
同劇団は船橋で活動する「REDA舞神楽」はじめ全国各地のヨサコイ団体の振付を担当する岡元邦治さん、シンガーソングライターの声松優一さんが、主婦のあかいゆかりさん、あみちえさんらを支える形で2014年に立ち上げた。
岡元さんは脚本やダンスの振り付けを担当。声松さんはミュージカルで使用する音楽を担当し、劇中の効果音などもすべて生演奏で行うスタイルをとる。
「もし世界が一つのジグソーパズルだったら、それぞれがユニークなピース(piece)でいい。お互いに認め合ってゆくことでピース(平和=peace)につながる」という考えをもとに運営する。
今回演じる「快獣のバラード」は7年前に公演した「快獣のバラード~ギャー子海へゆく」の再演。ストーリーは前回を踏襲するがキャストも一新していることから台本は新しく書き直した。
「あなたは障がい者ですか?それとも健常者ですか?」と呼びかける公演案内のチラシ。怪獣が大好きな女の子ギャー子は、ゴッホとピカソという友達に囲まれユニークな存在を輝かせていきますがその自由な振る舞いに振り回される人も…
「障がいとは何か、多様性を認めるとはどのようなことか。きれいごとではなく、まっすぐ向き合い、観衆と一緒に考え創り上げていきたい作品」と、代表のあかいさん。
将来は劇団の運営を引き受ける立場になりたいという石野蒼空さん(13)は「ゆにぴは自分を受け入れてくれる場所」と劇団が作る場の大切を話す。
高校1年生の岩谷美咲さん(15)は「演じるというのは我を貫ける自由に表現できる行為、自由に考え周囲の目を気にしなくてもよく、自分と真逆のことを演じることもできる」と表現について自身の考えを話す。
子どもから人生で初めて舞台に立つという70代まで団員の年齢層は様々。稽古ではそれぞれが考え、ぶつかり合い、議論を深め合い公演までに互いに成長を経験していく。
劇団は1年交代制。個人の「参加したい」という意志の力を最大限尊重する。10年前には身体の障がいに悩まされていたという少年が「みんなに遅れまい」と10年間の活動を通じこれを克服。ダンスや演技に全力で参加できるようになっている例もある。
10周年記念企画としてあかいゆかりさんによる初回公演時の「7色のサンタクロース」朗読を企画。脚本・岡元邦治さんの絵本「7色のサンタクロース」、声松優一さん制作の「ゆにぴ全曲集CD」販売も会場で行う。
開演時間14時~、17時~の2部制。大人2,000円、子ども(中学生以下)1,000円。チケットはLivePocketもしくは、メールでの申し込み、団員から手売りでの購入という3つの方法がある。