海洋プラスチックの問題を学ぶ環境講演会が2月に、ミクロネシア連邦 特命全権大使が環境問題について講話
1/22(月)海洋プラスチックの問題を学ぶ環境講演会が2月に
ミクロネシア連邦特命全権大使が環境問題について講話
勤労市民センター(船橋市本町4-19-6)で環境講演会「ミクロネシアの環境から学ぶ海洋プラスチックごみ問題の行方」が2月25日に開催されるにあたり、2月5日まで参加申込を受け付けている。
今回の講演会では、ミクロネシア連邦大使館特命全権大使・ジョン・フリッツ氏が環境問題、特に海洋プラスチックごみ問題について講演する。
ミクロネシア連邦と船橋市は、チューク州ザビエル高校の生徒が市立船橋高校の学習体験やクラブ活動に参加したり、船橋市で役目を終えた消防車をミクロネシア連邦に寄付し活用されるなど、交流を深めてきた。
小さな島々で構成されるミクロネシア連邦では、近年の生活様式の変化により海洋プラスチックごみ問題が大きな課題となっていることから、特命全権大使による講演が実現したという。
一方、船橋市においては、砂浜の清掃活動などを行う「ふなばし三番瀬クリーンアップ」で、2019年に日本大学生産工学部とともに海洋プラスチックごみについて調査を実施したところ、多数のマイクロプラスチックなどが確認された。
これを受け、海や河川でのマイクロプラスチックの実態を詳細に把握するため、2020年に同大学と「環境に関する連携協定」を締結。約3年にわたる調査の結果により、ごみが陸域から河川を流れて、海へプラスチックごみが流入することを確認。
船橋市では使い捨てプラスチックの使用を控えるなどを呼びかけているほか、日本大学生産工学部と砂浜や海底に残留するメカニズムを分析し、マイクロプラスチックの蓄積を抑える方策を研究している。
講演では、市と調査を実施した日本大学生産工学部土木工学科・中村倫明准教授も登壇。主な論文に「船橋市沖合の海底土におけるマイクロプラスチック汚染実態の把握」を挙げる中村氏が、プラスチックごみが川や海に流れ着くことによる影響と今後の対策について解説する。
船橋市環境保全課担当者は「ミクロネシア連邦の文化や風土は異なりますが、海でつながっており、遠く離れた国でも、海洋プラスチックごみは大きな問題となっています。さまざまな事例を学ぶことで海洋ごみを減らすための取り組みに活かされ、お互いの課題を改善することにつながります。会場にぜひ足を運んで、講演にご参加ください」と呼びかけている。
参加無料。開催日=2月25日13時~15時。定員200人。申し込みは船橋市のオンライン申請システム、またはメール、FAX、郵便で2月5日までに申し込みが必要となり、応募者多数の場合は抽選となる。