「三須トマト農園」で初のイチゴ狩り、農業を身近にするための新たな挑戦
2/12(月)「三須トマト農園」で初のイチゴ狩り
農業を身近にするための新たな挑戦
「三須トマト農園」(船橋市印内3-37-30)で1月25日、同農園が初めて開催するイチゴ狩りが始まった。1枠1組限定で予約を受け付けており、客足は好調だという。
同園は20代続く農家で、8年前からトマト栽培を主力事業としている。昨年からはイチゴ栽培も始め、1月初めには直売所で販売を始めた。
イチゴは以前トマトを栽培していたビニールハウス(約300坪)で栽培。トマト栽培と同様に病害虫の発生を抑えるために土ではなくヤシ殻のココピートを使い、温度湿度や水やりなどをコンピューターで管理している。
イチゴ狩りは30分間食べ放題。最初に三須さんからイチゴについての説明があり、それからイチゴ狩りへと移る。苗は高さ1メートル10センチ程度の高さなので、腰を深く曲げなくても収穫しやすく小さな子どもでも手が届く。幼児には踏み台も用意している。
完熟してヘタ周りまで真っ赤に熟したものを選んで、はさみでヘタの上を切り取り、ヘタもはさみで切り取ってからベンチに座って食べるようお願いしている。「苗を引き倒すのを防ぐことと、感染症予防のためでもある」と同園の三須美智子さん。「スーパーなどでよく見られる、ヘタの周りがまだ白っぽいものを完熟していると思っているお子さんがいるのに驚いた。完熟のイチゴは甘さが全然違うので、ぜひ味わってほしい」とも。
イチゴの種類は「章姫(あきひめ)」「やよいひめ」「紅ほっぺ」「かおり野」「おいCベリー」の5種類。「章姫は甘くて果肉がやわらかく、店にはあまり並んでないのでお勧め」と三須さん。
この日に参加した近くに住む数乗(かずのり)さん・山辺さんの2家族は「こちらにはトマトを買いに来ていた。近くでイチゴ狩りができてうれしい」と話す。イチゴの種類による味の違いを楽しむ様子も見られた。
同園ではトマト狩りやトマトのオーナー制度などを通じて、消費者が農作物に触れることのできる機会を積極的に提供してきた。代表の三須一生さんは「船橋ならではの農業をめざしている。地元の野菜を見て、食べてほしい。地元野菜のクオリティーの高さと種類の豊富さを知ってもらうため、対面にこだわっていく」と意気込みを見せる。
開催は10時〜16時。料金は小学生~大人=2,600円、3歳~未就学児=1,500円、2歳以下=無料。4月末まで開催予定。予約は1枠1組限定で1人でも申し込み可能。ホームページ(https://misu-tomato.com)・インスタグラム・公式LINEで受け付ける。