高根木戸商店会に韓国料理の店「Million Rolls Kitchen」、韓国国籍のオーナーと韓国人シェフが本場の味を提供
12/25(土)高根木戸商店会に韓国料理の店「Million Rolls Kitchen」
韓国国籍のオーナーと韓国人シェフが本場の味を提供
高根木戸中央商店街として知られる通りに9月10日、韓国料理の店「Million Rolls Kitchen, Myeon Dong, Seol(ミリオンロールキッチン明洞)」(船橋市高根台6-47-4 コンフォートサトウ1F-C、TEL 047-499-5360)がオープンし約3カ月が経過。近隣住民をはじめ、韓国料理ファンが遠方から来店するなど、じわじわとファンを増やしている。
同店をオープンしたのは長野県生まれで、国内で育った李勝斗(り・まさと)さん。韓国国籍を持ち、韓国には親戚や知り合いも多いという。現在はIT関係の仕事をし、Webマーケティングが李さんの主なビジネスとなっている。しかし、同時に「自分のルーツである韓国の本場の味を日本のみなさんにもっと知ってもらいたい。韓国の文化なども知ってもらえたら」と日本で韓国料理の店を開いてみたいという思いから、物件探しを始めたという。
当初は東京都内で物件を探していたが、現在の物件に出合い、諸条件が希望に合うことから同所での出店を決めた李さん。「あまり土地勘はなかったのですが、ここはとってもローカルな場所ですね」と微笑む。
同店がある場所は元「高根木戸中央商店街」と呼ばれていた通りで、現在は「高根木戸商店会」の通りとなっている。交通量が多い表通りとは異なり、この通りは主に地元の人が通る通りであるため、「まだここにお店があることを知らない方もたくさんいるでしょうね。オープン当初もちょっとチラシを配っただけなので」と李さん。
約10坪の店内には2人掛けのテーブル席が4卓。内装はシンプルだが、壁には手描きでソウル市内の繁華街「明洞(ミョンドン)」の景色などがハングル文字と共に描かれている。
李さんは普段は店頭には立たず、料理を提供するのは李さんの知り合いである申(シン)さん。申さんは韓国・ソウルで店を出していた経験を持つ料理人。食材などは李さんが「本場の味」にこだわって仕入れ、それらを生かしたメニューを申さんが提供していく。
提供しているメニューは、韓流のり巻「キンパ」のほか、「チヂミ」「チゲスープ」、韓国チキン「ヤンニョムチキン」など。ドリンクはとうもろこし茶、柚子茶のほかオリジナルの「ミリオンティー」も用意する。「キンパやチヂミは韓国でもよく食べられているもの。キンパはプルコギやスパムを使ったものも出しています。チヂミも海鮮やキムチ、ポテトなどいろんな味を楽しんでいただけたら」と李さん。
キンパに使用する海苔は、海苔の産地として知られる全羅南道莞島(ワンド)産の天然海苔を取り寄せている。「キムチに使用する香辛料など、味の肝となる材料については現地から取り寄せています」と李さん。
「もともとはキムチやナムルはメニューに入れる予定はなかったのですが、ここでは来店された方に『キムチはないの?』とか『ナムルが食べたい』というリクエストが多く、ご要望にお答えする形でメニューに加えました」とも。
「この通りは閉店しているお店も多くて。自分のお店や、ほかのお店が『ここでしか楽しめないもの』を提供することによって、人を呼び込めるコンテンツになりたい」と李さん。「一緒にこの通りを盛り上げてくれるお店がほかにも来てくれたらうれしい」とも続けた。
同商店会に所属する「フラワーショップ エコー」の高橋さんは「すぐ近所においしいお店ができて本当にうれしい。柚子茶にハマっちゃって、毎日のように買いに行ってます」と嬉しそうに話した。
同店ではテイクアウト商品や弁当なども販売しているほか、出前館やUberでの宅配も受け付けている。なお、ディナータイムは「ミリオン酒場」として営業する。そのほか最新の店舗情報はインスタグラム(@million_rolls_kitchen)で発信していく。
営業時間は平日=10時~14時、17時~23時。土曜=10時~23時、日曜=10時~21時。火曜定休。