船橋出身のピアニスト・関野直樹さんがきららホールでレクチャーコンサート、拠点を日本に移し1月8日には文化ホールでコンサート開催
12/27(月)船橋出身のピアニスト・関野直樹さんがきららホールでレクチャーコンサート
拠点を日本に移し1月8日には文化ホールでコンサート開催
ハンガリーと日本を拠点に世界中で演奏活動、指導など幅広い活動経歴をもつ船橋市出身の関野直樹さん(46)が12月26日、船橋市民文化創造館・きららホール(船橋市本町1-3-1 フェイスビル6階)で「ピアノレクチャーコンサート」を開催した。
関野さんは二宮小学校、二宮中学校の卒業生。5歳からピアノを習い始めた。日本大学芸術学部音楽学科、同大学大学院芸術学研究科博士課程を修了。同時期にロシア、ハンガリーで研鑽を積み、フランツ・リストの奏者として世界的に絶賛されている。演奏活動のほかにハンガリー、タイ、アメリカの大学から講師として招聘されるなど世界的な活躍をしてきた関野さん。新型コロナウイルスの影響で2020年春からは地元船橋に戻り、法政大学の非常勤講師などを勤めているが、最近になり徐々に演奏活動を再開している。
同コンサートはラフマニノフの「プレリュード鐘」に始まり、演奏後には関野さんが自らマイクを握り、子どもにもわかりやすく鐘にまつわる話や楽器の歴史などの話をした。曲の説明はイベント制作会社「ビズクリエイト」の代表でありアナウンサーの経歴を持つ熊田靖子さんが行った。
2曲目以降は、ムソルグスキーの「展覧会の絵」から5つの「プロムナード」を説明を交えながら弾き、他に同組曲から4曲を披露した。
「リストはなぜ難しい曲をたくさん作ったのか」についてのレクチャーの後には、日本人が好きな曲の1つと言われるショパンの「幻想即興曲」と「ノクターン」を演奏。前半最後のお楽しみとして「好きな場所で演奏を聞いていいですよ」と観客に希望する場所に座ってもらいリストの「死の舞踏」を演奏した。
後半は来場者からの質問に答えた。「いつからピアノを練習し始めましたか?」、「どのように練習をしてますか」などの質問に「5歳の時幼馴染が通う教室に見に行って男の人が弾くのをみて『かっこいいな』と思って始めた」、「練習のひとつは『自分はどういう音楽を奏でたいのか』が自分の体や心の中にあると良い」等と丁寧に答えていた。
関野さんは「コロナでライブに行けなかった時に『生の音は全然違う。そういう環境に行くだけで気持ちが違う。以前は音楽を聴きに行く、バレーを見に行くなどのわくわく感や楽しみがあった』と改めて痛感した。これを機に船橋はもとより全国で演奏会を企画していきたい」と締めくくり、最後にリストの「ラ・カンパネラ」を披露した。
船橋市海神在住の関口悦子さんは「嫌なことがあってイライラしていたが生の演奏を聴いて癒された」と笑顔を見せた。
関野さんは1月8日には船橋市民文化ホール(船橋市本町2-2-5)で「光と影 関野直樹ピアノコンサート」を予定している。ラフマニノフ、リスト、ショパンなどのクラシックの名曲の演奏に合わせて照明を駆使した舞台演出と熊田さんの語りで斬新なコンサートになると言う。「お子さんや若い方たちにもぜひ楽しんでもらいたい」と熊田さん。「自分自身わくわくする舞台。新しい世界を体験していただきたい」と関野さんは抱負を話した。
チケットは一般・前売り=3,000円、 当日=3,500円、大学生・専門学校生=2,000円、小学生~高校生=1,000円。詳細は伊藤楽器、関野直樹ホームページから(https://sekinona.com)