御滝不動尊で「蛍の夕べ」、ホタルの自生を目指しボランティアが環境保全
6/14(金)御滝不動尊で「蛍の夕べ」
ホタルの自生を目指しボランティアが環境保全
御滝不動尊金蔵寺(船橋市金杉6-25-1、TEL 047-448-2833)で6月8日、 「第8回御瀧の森 蛍の夕べ」が開かれ、約2500人が訪れた。
主催は「海老川源流と御滝不動をきれいにするのとホタルの里作りの会」。同会は17年前から活動を開始し、金蔵寺内の海老川源流でホタルを楽しむための環境づくりに取り組んできた。同所の清掃や保全活動も、毎月第4土曜日の午前中に行っている。
イベントに合わせ、朗読劇団「座・えび川」が境内に出店し、たけのこご飯、フランクフルト、団子、飲み物、菓子が当たるくじ引き、竹細工、書道家の作品などを販売した。「竹とんぼの会」の竹とんぼ販売や、「金杉親子会」による「蛍のうちわ作りワークショップ」も出店した。
ステージイベントは16時30分から始まり、二和小学校吹奏楽部による演奏や、「鎌ヶ谷少年少女合唱団」による合唱が披露された。その後「子供高野太鼓」の太鼓演奏が祭りの雰囲気を盛り上げ、「ばか面踊り」のステージでは観客も踊りに参加して船橋の郷土芸能を一緒に楽しんだ。船橋でも活動するアマチュアビッグバンド「シーフレンド」の演奏が始まるころには、日が西へ傾きあたりが暗くなりはじめた。
18時30分ごろ、同会代表の斉藤征昭さんがホタルを観覧場所に放流。斉藤さんは「明るいうちから放すとホタルが定着せず飛んで行ってしまうので、薄暗くなってから放流する」と話し、一匹一匹手作業で丁寧にホタルを草に留まらせるなどした。
19時30分にホタルの観覧が始まると、来場者が列を作り順にホタルを観賞した。「昨年の反省を生かし、今年はスマートフォンや懐中電灯の使用は遠慮してもらった」と斉藤さん。「スマホ禁止」ののぼりや張り紙を用意したほか、順番を待つ来場者にボランティアスタッフがスマートフォンを使用しないよう呼びかけた。「ホタルをスマートフォンで撮影するのは難しい。自分の目で見て心に焼き付けてほしい」と斉藤さん。
大穴北から家族で来場していた女児は「去年よりもホタルがきれいに見えた。来年もまた見にきたい」と満足気に話した。
斉藤さんは「お客さんから『きれいだった。また来年も来るよ』と声を掛けられ安心した。ホタルが自生できるようになるまで頑張らなくては」と意気込みを見せた。