
船橋小学校を会場に「オモロー授業発表会」千葉県初開催、公立校の教員らが登壇
3/5(水)船橋小学校を会場に「オモロー授業発表会」千葉県初開催
公立校の教員らが登壇
船橋小学校(船橋市本町4-17-20)体育館で3月1日、千葉県内では初となる「オモロー授業発表会」が開催され、約200人が会場を訪れた。
「オモロー授業発表会」とは、「教育を変えなくては」と思っていたワンピース(兵庫県加古川市)の代表・久本和明さんがある日「夢みる小学校」という映画を見て、「地域の学校の中にも必ず夢見る先生たちがいるはずだ」と、子どもたちが主体的に授業に取り組めるようになるための学校の先生たちの工夫を共有する「『夢みる小学校リアル版』をやりたい」と2023年に立ち上げたもの。
その数が増えている不登校に対し、「フリースクールもいいけど、多くの子は公立の学校に通っていた子。その公立の学校をなんとかしないと。公立の学校もきっと変われる」と久本さんは思いを話す。
同企画は全国各地で開催しているもので、各地域で地元の教員などが8人ほどがそれぞれ10分程度のプレゼンを行い、その合間に参加者同士の話し合いの場なども設けられるというもの。
今回は千葉県内で初の開催となり、主催したのは4人の子育て中ママたちから成る「ちばオモロー授業発表会船橋実行委員会」。メンバーのひとり、和田香織さんは「ママ♡エンジェルス千葉」として食に関するイベントなども多く開催してきた人物でもある。
さらに実行委員メンバーの時松優子さんは、以前、都内の公立小学校で教員として勤務していたが、現在は「おうち学校つむぎ」(船橋市坪井町)というフリースクールを運営。イベント内では同スクールでの取り組みなどを登壇者の1人として発表した。
そのほかに登壇したのは、千葉県公立小学校で教員をしている飯島直人さん、船橋市飯山満中学校で「自走する教室」を目指す内藤亮生さん、自身も不登校の経験があり千葉県公立中学校の養護教諭になった海老原千紘さん、「みんなが自分が大好きと言えるように大人の育ち直しも必要」と考える「あかね福祉会 よつば保育園」(千葉市)、自己肯定感が上がるアプリを作った小学5年生のRIKKAさん、「個性が輝き合う教室」を育む千葉県公立小学校の教員・小出潤さん。
参加者は船橋市内のみならず、県外からの参加者もあった。プレゼンの間に挟まれた「わっかタイム」では、参加者が5~10人ほどの輪になって、自己紹介や参加してみての感想などをシェアしあった。
参加者の中には大学生の姿もあり、「教員を目指しているので参加した。いろんな人たちの話が聞けて、どれもすごかったしとても楽しい」と感想を話し、「子どもが学校に行けなくなったことをきっかけに、映画『夢みる小学校』を見たり、教育について考えさせられ、今日もここに来た」と話す母親もいた。
代表の和田さんは「たくさんの方に来ていただき、みなさんの教育への関心の高さを感じる」とコメントした。
同イベントは7月19日に、2回目の開催が決定した。