「ボーネルンドあそびのせかい」で発達障がいのある子と家族向け限定イベント、支援学校など教育機関外での団体貸し切りは初
10/6(日)「ボーネルンドあそびのせかい」で発達障がいのある子と家族向け限定イベント
支援学校など教育機関外での団体貸し切りは初
「ボーネルンドあそびのせかい ららぽーとTOKYO-BAY店」(船橋市浜町2-1-1ららぽーとTOKYO-BAY北館2階、TEL047-421-7791)で9月28日の夜、「発達障がい育児母親サポートネットワーク」(千葉市美浜区)による貸し切りイベントが行われ、発達障がいのある子とその親、約120人が参加した。
同イベントを企画したのは主に千葉市美浜区で2019年から活動を続けている「発達障がい育児母親サポートネットワーク」の代表・鶴田里美さん。鶴田さんは2007年に未熟児で娘を出産。その後、娘に発達の遅れが見られたことから療育に通う育児経験をして来ている。
鶴田さんは「お子さんに発達障がいがあるママたちが『この子を産んでよかった』と思えるように伴走していきたい。悩んだり迷ったり不安を感じているママたちがたくさんいる」と話す。
「娘が小さかった頃、連れて行きたくても行けなかった場所がたくさんあった」と鶴田さんは振り返る。また、活動を通して多くの親と接してきたことから「自閉症、ADHD、知的などの発達障がいのある子の子育てをしているママには、他人に迷惑をかけてしまうかもしれないことや、人の目を気にして思い切り子どもと一緒に楽しむことができないという親御さんが少なくない。それであれば、同じ境遇の人たちで一緒に楽しめたら」と、今回のイベントを企画したきっかけを話す。
「ボーネルンド」あそび場運営事業部の氣賀沢さらさんは「ボーネルンドでは、すべての子どもたちのためのあそび場として運営している。貸し切りでの利用は、学校や教育関係などに対して開催してきたことは多い。今回、鶴田さんと話している中で周りの目を気にされてしまうことを聞き、今回は全国のボーネルンドでも初めて、民間の団体による発達障がいのあるお子さんと保護者の限定イベントを受け入れた」と話す。
通常、ボーネルンドでは12歳までと年齢制限を設けているが、同日は年齢制限をなくしての開催となった。「みんなが笑顔で遊んでいる。誰も泣いていない」と鶴田さんは微笑みながら参加者を見守った。施設側のスタッフも、いつもより1、2人多い配置にしたという。
利用時間は90分だが、遊びの時間は約1時間とし、入退出に余裕を持たせたスケジュールとし、予定通りイベントは終了した。
「今回キャンセル待ちが40人あった。関西地方の方から、関西でも開催して欲しいという声もあり、ニーズの高さを感じたので、今後も企画していきたい」と鶴田さんは話した。