前原団地に整体師が経営する「うちの米粉ベーカリー」 無添加・アレルギー対応に配慮して
10/8(火)前原団地に整体師が経営する「うちの米粉ベーカリー」
無添加・アレルギー対応に配慮して
前原団地内のアルビス前原ショッピングセンターに整体師が経営する無添加米粉パンの専門店「うちの米粉ベーカリー」(船橋市前原西6-1-22)が8月15日開業、間もなく2ヶ月になる。
店主の小林まさみさんは整体師が本業。11年前から「らぼ整体サロン」を経営してきた身体の専門家。5年ほど前に小麦(グルテン)アレルギー症状が出て大好物だったパンが食べられなくなり、独自に米粉パン研究を始めた。
自分でも米粉パンを作るようになり、様々な店を訪ね歩き、米粉パンの師を見つけ弟子入り。パンだけでなく菓子作りなども身に付け開業に至った。
パンはフォカッチャ(340円/2個)、発酵バターロール(580円/2個)、大きい米粉のカンパーニュ(2350円/大きいサイズ)、白ハイジパン(660円/2個)、米粉食パン(1270円/1斤)など常時14種程度が店頭に並ぶ。新商品も勢力的に開発、順次店頭に並べていく。
全て国産米粉を使用。生地のつなぎには「きみじん粉」を使っている。さらに秋田県で発見された国産の野生酵母で発酵を促し、少量の米油ときび砂糖・マグネシウムの含有量が多い雪塩で味を調え、使用する水もカルキを抜き軟水にして使用する。
きみじん粉は、もち米を蒸して乾燥させた後に挽いて粉状にしたもので落雁(らくがん)や塩釜(しおがま)などに使用される「みじん粉」をさらに細かく加工したものでより滑らかな食感を求める米粉パンや菓子などに使用される。
無添加ウインナーを使った「極太ジューシーウインナーロール」(1230円/2個)、同じく無添加マヨネーズの「豆乳マヨコーンパン」(1270円/2個)など総菜パンも無添加で統一。
ペット好きな小林さんは人間と同じものをペットに食べさせていることに罪悪感を感じていた経験があり、寄付型の犬専用米粉パン「わんぱくパン」も開発し販売する。
八千代市大学町でトリミングサロンRIPを経営する傍ら保護権活動している牛島加代さんの支援を売上から充てる仕組みをとっている。
近隣には医療機関も多く、小児科クリニックも同じ施設内にある。「パンが好きだけど小麦アレルギーで食べられない大人だけでなく。アレルギーに悩む子ども達にもパンのおいしさを届けたい」と小林さん。
整体師経験からリウマチの人が既製品のパンを食べられない現状を把握している。この課題に対しても無添加にこだわった米粉パンで解決を目指す。
開業にあたっての資金調達は商工会議所の紹介で補助金を活用。最初の機材購入にはクラウドファンディングも併用。整体師として長く勤務してきた信頼と実績、顧客の応援があり出だしは好調だという。
営業時間は11時~18時。火木土のみ営業。パンは全て持ち帰り用で冷凍されている。職場や自宅で電子レンジでの解凍を経て食べられる。