
保護猫施設「猫の森」が「シン・猫の森ハウス」として移転リニューアル、新しい保護猫との出会いの場を提供
8/4(月)保護猫施設「猫の森」が「シン・猫の森ハウス」として移転リニューアル
新しい保護猫との出会いの場を提供
NPO法人猫の森が運営する保護猫施設「猫の森」が習志野台から薬円台に移転し、新施設「シン・猫の森ハウス」(船橋市薬円台3-17-3、TEL 047-404-2288)として新たに始動して8月1日で4カ月がたった。
「シニア猫や病気療養中の猫のほか、どんな境遇の猫でも暖かく穏やかに過ごせる環境を整えた新しい施設を作りたい」という思いから、クラウドファンディングを通じて支援を受け、3月に新施設が完成。体制を整え、5月1日から完全予約制での一般公開が始まった。
代表の北村由紀子さんは「月に一度『島忠ホームズ幕張店』(千葉市)で譲渡会をしていますが、高齢な猫や心臓病やてんかん持ちの猫は、移動が負担になるので連れて行けないんです。それなら、開放して会いに来てもらおうと考えた」と話す。
「保護猫との出会いを求める方だけでなく、支援者の方にも、普段、保護猫たちがどのような環境でどんな風に過ごしているのかを知ってもらいたいと思った」とも。
同施設では現在、老猫や病気を抱えた猫など約80匹が暮らしており、子猫や人に慣れていない猫約80匹は、預かりボランティアのもとで生活している。北村さん自身も、スタッフやボランティアと共に365日、猫たちのケアにあたっている。
知人の工務店に依頼し、猫たちの過ごしやすさを第一に考えて完全注文で建てた同施設。1階にはシャンプー・トリミングルーム、待機ルーム、倉庫を配置。2階は猫の居室と、食事や薬の準備を行う作業部屋で構成されている。
北村さんは「シャンプールームは保護してすぐにシャンプーできるよう勝手口を付け、ケージも洗えるようにしています。作業部屋も効率よく作業できるよう、広さや棚の配置などを工夫した」と話す。
猫の居室は、静かな環境が必要なシニア・療養中の猫、比較的若く元気な猫、猫エイズキャリアのシニア猫、若年猫用の4部屋に分けられている。北村さんは「保護される猫のほとんどは多頭飼育崩壊によるもの。ペットに対する正しい知識を、若い世代の人にも伝えたい」と話す。
夏休み期間中は、来場する小・中学生のために多頭飼育崩壊についての資料も配布。「保護猫と実際にふれあい、多頭飼育崩壊について知ったり考えたりしてもらうきっかけになれば。自由研究のテーマにしてもらってもいいかも」と北村さん。
今後は「ちば愛犬動物フラワー学園」(千葉市)のキャットプロコースの学生受け入れを予定しており、北村さんは「保護される猫を減らす活動とともに、猫カフェやサロン以外の、猫に関する新たな仕事をつくるチャレンジもしていきたい」と意欲を見せる。
見学は予約制で、火・金・土・日曜、祝日に実施。料金は1人1,222円(ワンドリンク付き)。8月31日までは夏休み企画として、幼稚園児から中学生以下は1人1,000円(ワンドリンク付き)。
開放時間は14時~15時、15時15分~16時15分の2枠制で、平日は各回4人、土日祝は6人までの定員制。1組1時間限定で、猫たちとのふれあいが可能。駐車場あり。
関連サイト:猫の森ホームページ