勘違いで来店者が続出 「一見するとタバコ店!?」の設計事務所開業

  2025/11/26
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11/26(水)勘違いで来店者が続出「一見するとタバコ店!?」


本町の街角に変な設計事務所登場


 船橋本町の飲食店が立ち並ぶ一角に登場した一見するとたばこ店の設計事務所「atelierDoN」(船橋市本町2-25-17)が密かな話題を呼んでいる。


 主宰する建築士・森さんが、事務所を現地に開設してから約4カ月が経過した。事務所の外観は、一見するとたばこ店、森さんが大のコーヒー好きでハンドドリップでコーヒーを淹れる姿から「テイクアウト専用のカフェなのか」と勘違いして来店する客もいるという。


 この事務所は、もともとたばこ販売店として利用されていた物件をリノベーションしたもので、店舗はわずか2坪程度の広さで冷暖房設備も最小限に抑えられ、必要なものは座ったまま手に取ることができる設計。


 森さんは設計業務の拠点としてこの場所を選んだ理由について、「誰かと毎日あいさつできる場所に事務所があるのがいい。人との偶然の出会いから新たな仕事が生まれることもある」と語る。


 当初はカフェの一角に場所を間借りして事務所を開設することも検討していた。街なかに開かれた設計事務所を開く事で「変わったやつ」と感じてもらう目的もあるという。


 同事務所では、単なる図面作成にとどまらず、クライアントのライフスタイルや将来像に寄り添った設計提案を行っている。


 森さん自身が「人の生活や、何年後にどうなっていたいかを聞き出すのが設計の醍醐味」と語るように、ヒアリングに基づく「物語のある設計」を志向しているという。


 また近年では、設計業務の傍ら、地域活性化に関する事業にも関心を持っており船橋市内でも都市計画や再開発に関する議論に参加している。


 事務所の設計にも森さんの哲学が反映されており、「あえて人目につく場所で打ち合わせすることで、感性の合うクライアントと出会える」とし、「恥ずかしがらずに面白がってくれる人と一緒に仕事したい」と語る。「今後も街を歩く中で、偶然の会話から始まるような、自然な仕事の流れを作っていきたい」とも話していた。




  • 仕事中に歩行者と目が合うこともしばしば


  • コーヒー好きが高じてのハンドドリップ


  • あえて「たばこ」の看板はそのままに


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