
船橋・二和から日本一の梨 船芳園「秋のほほえみ」が梨の全国選手権で最高金賞獲得
9/12(金)船橋・二和から日本一の梨
船芳園「秋のほほえみ」が梨の全国選手権で最高金賞獲得
市内梨農家「船芳園」(船橋市二和東2-6-1、TEL047-448-2158)が9月3日、大阪で開催された「第4回 全国梨選手権」で全国から集まった47の梨から、1位となる最高金賞を受賞した。
同選手権は、一般社団法人日本野菜ソムリエ協会(東京都中央区)が主催。今年で4回目を迎え、野菜ソムリエが評価員を務める選手権となっている。野菜ソムリエ有資格者40人が参加し、エントリーのあった全国47品の梨が、品種・産地・生産者を一切伏せた状態で審査された。
二和エリアの梨農家「船芳園」園主・加納芳光さんは「今年初めてこの選手権にエントリーした。まさか最高金賞を穫れるとは思っていなくて驚いた」と感想を話した。
最高金賞を獲得したのは、この時期に穫れる品種のうち「秋のほほえみ」。「’船芳’極み梨 秋のほほえみ」と題してエントリーした。加納さんは今回2品エントリーし、もう1品種は「トーキョーMalie(マリー)」で出品していた。
「私の園では幸水や豊水といった昔ながらの品種も作っているけど、『甘太』『秋のほほえみ』など、最近出てきたおいしい品種も多く作っている。なかなか新しい品種を知ってもらう機会がないので、みなさんに知っていただくためにも新しい品種で挑戦したかった」と話した。
加納さんは「思いは一つ。うまい梨をつくること。秋のほほえみを食べてつい微笑んでくれたら嬉しい」と生産者のこだわりポイントを添えてエントリー。
審査は、甘み・酸味・食感・果汁などの味覚要素を評価する項目が作られ、それぞれの要素が数字で評価された。後日、加納さんが受け取った採点シートに書かれたコメントには「甘酸バランスも良く美味でした」「鼻からふわっと梨を感じた」「果肉はしっかりとした味わいと甘み、果汁はさっぱりした甘み」など、審査員から高い評価を受けた。
全国梨選手権では、金賞・銀賞・銅賞・入賞など複数の賞が設けられており、他県からも優れた梨が多数エントリーしていた。千葉県からは印西市の「西井農園」が「豊水」で金賞を獲得している。
加納芳光さんによると「秋のほほえみ」は鎌ケ谷市の梨農家が生み出した品種だという。同園での今シーズンの「秋のほほえみ」はあと3日ほどで収穫が終わってしまう。
「まだたくさん穫れる品種ではないので、店頭では1個ずつで販売するなどなるべく多くの方の手に届けられるよう工夫しているが、もう時期が終わってしまうのが残念」と話す。
「来年も違う品種でこの選手権に挑戦し、新しい品種を多くの方に知っていただけたら」と加納さんはさらなる意欲を見せた。
なお、全国梨選手権は「全国青果物選手権」の一部で、生産者の努力を広く発信し日本の農業活性化を目的としている。
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