
小室中学校で元劇団四季団員・横州かおるさんが講演と歌声披露 船橋ロータリークラブが「夢をかなえる授業」提供
9/19(金)小室中学校で元劇団四季団員・横州かおるさんが講演と歌声披露
船橋ロータリークラブが「夢をかなえる授業」提供
小室中学校(船橋市小室町898)の体育館で9月10日、船橋ロータリークラブによる出前授業「夢をかなえる授業」が開催され、元劇団四季団員で船橋在住のアーティスト・横洲かおるさんが特別講演を行った。
出前授業を提供した船橋ロータリークラブは青少年育成事業にも力を入れている団体で、毎年、市内中学校に出前授業を届けている。今年は「夢をかなえた船橋在住のミュージカル俳優から、夢の実現のための心構えを学ぶ機会を提供し、生徒がこれからの人生を歩む糧にしてほしい」と企画。
教育委員会に打診したところ、今年の学校は小室中学校に決定。会場となった体育館には、5時間目、全校生徒約128人が集まった。横洲さんとともに、船橋出身のピアニスト、高知尾純さんが伴奏を務め、講演とミュージカルを交えたプログラムが展開された。
授業のタイトルは横洲さんのオリジナル曲にちなんだ「Yell〜今、あなたへ〜 〜スタートは『やってみよう・面白そう!』〜」。冒頭で同曲を披露した後、約20分間の講話に続き、ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の一人ミュージカルを15分間上演した。
横洲さんは東京学芸大学教育学部を卒業後、劇団四季研究所に入所し、在籍中に厳しい稽古を経験した。そこで「人生は素晴らしい、生きるに値する」という舞台理念を学び、たくさんの仲間に出会った。現在は「ボイスアーティスト」として歌手やMC、ワークショップ、ボイスレッスンなど幅広く活動。現在は、眠らせていた教員免許を復活させ、私立中学校で理科を教えるなど教育現場にも関わっている。
授業では「やらない後悔よりやって反省」「人生に無駄なことはない」といったメッセージを交えながら、自らの経験をもとに挑戦する姿勢の大切さを語った。質疑応答では「音楽以外で楽しみにしていることは」「劇団四季を辞めた後、どう仕事を見つけたのか」といった質問も寄せられ、横洲さんは趣味や教員としての経験を交えて答えた。
冒頭であいさつに立った船橋ロータリークラブの松本会長は「夢を持ち続けることが人生の糧になる。中学生の時期に挑戦する気持ちを養ってほしい」と呼びかけた。
最後に生徒代表が登壇し、「ミュージカルなど見たことがなかったが、こんなに人の心を動かせるのかと驚きました。今日学んだことを無駄にはせず、今後の生活にどう生かせるか考えていきたい」と感謝の言葉を述べ、授業を締めくくった。