官民連携で銚子を元気に!

  2026/3/3
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「銚子東京会」開催
創業・事業承継のリアル語る
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創業や事業承継をテーマに語り合う交流イベント「銚子東京会」(主催=事業承継・創業支援ラボ運営協議会)が2月28日、旧サトーマルキオフィス(銚子市中央町)で開かれた。市内外の事業者ら約20人が参加し、銚子で挑戦する意義や課題、地域の可能性について意見を交わした。

冒頭あいさつに立った銚子市の越川信一市長は、脱炭素の取り組みとして計画されている陸上大型風力発電事業に触れ、「銚子市川口地区の水産エリアへの電力供給を通じて、再生可能エネルギーの地産地消と企業活性化を目指す」と説明。「事業承継・創業支援ラボ運営協議会の皆さんと共に銚子をさらに元気にしたい」と述べた。

また、新年度の市政方針の中心に「官民連携」を掲げたことも強調。ふるさと納税の取り組みでは、かつて約3億円で推移していた寄付額が、官民連携タスクフォースの立ち上げと返礼品開発の強化により、今年度は約70億円に達する見込みとなったことを明かし、「官民連携が成果を生む好例」と語った。

「人の温かさ」と「外への視点」

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ディスカッションでは、銚子で創業・事業承継を経験した事業者が登壇。それぞれの視点から、銚子というフィールドを語った。

介護事業を承継した多辺田さんは、「需要はあるが、最大の課題は人材不足」と指摘。超高齢化が進む地域において、外部から人材を呼び込む仕組みづくりの重要性を訴えた。「地域が盛り上がらなければ自分たちも生きていけない。自分のためでもあり、社員のためでもある」と率直な思いを語った。

農家を承継した石毛さんは、「銚子は人が温かい。相談すれば応えてくれる先輩がいる」と地域性を評価。一方で「地理的に東側が海で、商圏が限られる」とし、地域外から人を呼び込む工夫の必要性を挙げた。

カフェを創業した谷川さんは、「肩書きよりも“名前”でつながる町」と銚子の魅力を表現。「こうした場に参加し、自分でも開催することで、事業に返ってくる」と話した。また、移住スタッフと共に暮らしながら店を運営する中で、「仕事だけでなく生活環境も含めた魅力づくりが必要」と語った。

「なぜ頑張れるのか」

最後に登壇者らは、事業を続ける原動力についても言及。
多辺田さんは「職員に少しでも豊かになってほしい」、石毛さんは「食を通じて健康を届けたい」、谷川さんは「嫌なことをしていないから頑張れる」など、それぞれの率直な言葉が会場の共感を集めた。

ファシリテーターの金田さんは「銚子は独り勝ちではなく、各自の持ち場で町を良くしようとする文化がある」と総括。「今日の出会いが次の連携につながれば」と締めくくった。

銚子で挑戦する人たちのリアルな声が交わされた今回の銚子東京会。今後は半年に1回の開催を予定しているという。官民連携の広がりとともに、新たな創業・承継の動きが生まれそうだ。
銚子経済新聞編集部準備室
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銚子経済新聞を準備するための編集部が取材してきた銚子市を中心としたローカルニュースを配信していきます。
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