船橋の福祉事業経営者友野剛行さんが電子書籍「ワガママ言うな」出版 kindle介護部門で1位に

船橋   2026/10/22

船橋の福祉事業経営者友野剛行さんが電子書籍「ワガママ言うな」出版

kindle介護部門で1位に

 障がい福祉や居住支援法人など不動産でも活動する友野剛行さんが10月14日、電子書籍「ワガママ言うな」をAmazonのKindleで出版した。

 介護現場で起こる虐待や家族との関係、支援する側の葛藤などを題材にした短編小説集で、友野さんが長年の福祉活動を通じて出会った人々の人生を基に執筆した。発売後、Kindleの介護カテゴリーでランキング1位を記録し、発売から10月21日まで毎日首位を維持し続けた。

 同書は、介護を受ける高齢者やその家族、介護職員など、それぞれの立場から人間模様を描いた作品。全12章のうち最終章は友野さん自身の体験を記したノンフィクションで、それ以外は実際に出会った複数の人物の経験を組み合わせたフィクションとなっている。

 認知症になった母親を受け入れられない介護業界で働く娘のエピソードや、介護現場で虐待を目撃しながら声を上げられない職員など、制度やマニュアルだけでは捉えきれない業界の裏側に秘められた心理をノンフィクションを元に複数のエピソードを掛け合わせたモザイク状のフィクションで描いた。

 友野さんは「高齢者が虐待されて亡くなったというニュースを見ると、ニュースを見る側ではその人がずっと高齢者だったかのように感じてしまう。しかし、その人にもそれまで生きてきた人生がある」と話す。

 介護を受ける人の現在の姿だけでなく、仕事や家庭、若い頃の経験などにも目を向けることが大切だと考え、作品に反映した。実体験をそのまま記録するのではなく、小説という形式を選ぶことで、当事者の心理や葛藤を描けるようにしたという。

 出版に当たっては、読者の生活様式の変化を意識し、短時間で読み切れる短編形式を採用した。友野さんは「電車を待っている間に短編を1本読むような時代になっている」と話す。原稿は自身で執筆し、人工知能(AI)を言葉遣いや表現の確認に活用。

 表紙にも自身の絵を基にしたAI生成画像を取り入れたAIとの共同執筆形式。電子版に加え、紙で読みたいという要望に応えるため、ペーパーバック版も用意した。

 友野さんは、同書を介護施設などの虐待防止研修にも活用してほしいと考えている。「虐待をした人、された人、それを見ていて何もできなかった人。それぞれがどんな気持ちだったのかを考える研修に使ってもらいたい」と話す。

 今後も短編小説の執筆を続け、まずは10冊程度の出版を目指すという。電子版は400円。AmazonのKindleで販売している。

ワガママ言うな 友野剛行(オンデマンド)ペーパーバック
https://amzn.asia/d/03LDt5iX

  • 初回限定のA4サイズバージョン

  • 12人のエピソードで福祉業界の裏側を疑似体験する

  • 唯一ノンフィクションの第12章

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