船橋のIT会社が障がいのある人向けの就労移行支援事業所「ハートフルNKC船橋」を開設
5/30(月)船橋のIT会社が障がいのある人向けの就労移行支援事業所「ハートフルNKC船橋」を開設
IT分野に特化したトレーニングプログラムを提供
障がいのある人の社会参加をサポートするため4月1日、就労移行支援事業所「ハートフルNKC船橋」(船橋市本町6-21-16、TEL047-426-7320)がオープンした。
同事業所は、コンピューター関連のサービスを提供する「日本企画」(船橋市本町6-21-16)が母体となる。創業50年となる日本企画は、創業当時から社会や地域貢献の一環として、公共施設や周辺地域などの定期的な清掃やボランティア活動を続けている。「私たちだからこそできる地域貢献の一つとして、障がいのある人たちの社会復帰の手助けがしたかった」と、管理者の田中志奈子さん。
同事業所では、障がい者の就職のために必要なビジネスマナー、MSオフィススキル、プログラミング基礎などの習得に向けたさまざまなプログラムを、一人ひとりに合わせて提案する。ステップ1では、ビジネスマナー、ソーシャルスキル(コミュニケーション能力向上)、ビジネス文書、グループワークを、ステップ2では、良い点・課題点をフィードバックしながらの「模擬面接」、仕事を模してグループ・個人で業務を行う「模擬就労」、職場体験型トレーニングの「企業実習」と、段階を追ってプログラムを行っていく。
グループやサポート企業への就職や、資格取得・スキルアップの支援も行っており、入社後は職場訪問・業務量調整や本人や企業とのミーティングなど、フォローも欠かさない。田中さんは「日本企画が連携することで、さまざまなIT系企業の見学・実習・就職の手助けをしたい」とも話す。
事業では最大20人受け入れができる。一人ひとりが自由にパソコンを使える環境で、自己学習用に「eラーニング」を活用したPC系の資格取得もバックアップしている。サービス管理責任者の中村睦美さんは「IT系人材派遣会社出身のベテランスタッフが、実務に特化した講習・実習を指導します。日本企画の社員が受けているものと同じ『eラーニング』を使用するので、より実践に近いスキルが学べます」と話す。
利用ができるのは、「精神障害者手帳」または「身体障害者手帳」を持っている人。就労移行支援を利用する約9割の人は無料で利用できるが、一部の人は前年の所得の関係で有料になることも(月37,200円が上限)。「事業所の体験も行っていますので、まずは就職への一歩として、悩んでいることや不明なことがあれば相談に来てほしい」と中村さん。
受付は9時30分~17時。土曜・日曜・祝日定休。