高根小学校で37年続く恒例の米作り体験 今年は5、6年生が鎌を使って稲刈り
9/14(火)高根小学校で37年続く恒例の米作り体験
今年は5、6年が鎌を使って稲刈り
高根小学校(船橋市高根町2895)で9月13日、今年で37回目となる恒例の稲刈りが行われた。
同校では創立100周年を機に、全校児童が参加する米作り体験を学校行事として行い、今年で37年目となる。学校近くの水田を借用し、地域の米作り協力者らが指導及び管理を行い、今回は高根で農業を営む仲村学さんら4人が稲刈りに参加した。
例年、全校児童が稲刈りにも参加するが、今回は新型コロナウイルス感染防止のため、5年生26人と6年生29人のみが参加。1年生から4年生までは教頭が撮影した映像をもとに、稲刈りの様子を学ぶ予定だという。
当日は、仲村さんから説明を受けた後、参加した児童全員が鎌を持って稲刈りスタート。数日前に降った雨の影響で土がぬかるんでいるところがあり、歩きづらくバランスを崩しそうになりながらも、児童らは稲の刈り取りを楽しむ様子が見られた。「さすが高学年。鎌の使い方も上手だね」と近藤敏秀校長も声をかけていた。
今年もコロナ禍の影響で、米作りに関わる回数は例年より少なかったが、苗作りから始まり、田植え、草取り、水の管理など、一連の米作りを体験した児童たち。稲の様子をたびたび見に来ている児童もいたという。「日常で食べているお米が、数カ月かけてできていく様子を実際に見ることで、食べ物の大切さなどを感じ取ってもらえればうれしい」と仲村さん。
6年の安藤瑞季さんは「稲刈りは力が強くても弱くてもだめ。力の加減が難しかった」と感想を話し、「お米はただ食べる物ではなく、農家の人が時間をかけて作ってくれている物というのが米作り体験で学ぶことができた。感謝しています」とも。
収穫した米は、例年、給食で5回ほど全校児童に提供できる量になるという。11月12日に収穫祭を行い、今回収穫したもち米で餅を作ったり配布したりする予定だという。