馬込沢にベトナム料理「ニャ チャン クアン」、ベトナム人女性2人が夢をかなえる
8/4(木)馬込沢にベトナム料理「ニャ チャン クアン」
ベトナム人女性2人が夢をかなえる
東武アーバンパークライン・馬込沢駅から徒歩6分の場所に、ベトナム料理レストラン「ニャ チャン クアン」(船橋市丸山1-38-6 Jasmine Court 101、TEL 080-9643-9921)が6月1日にオープンし、約2カ月が経った。
同店は店長・ブイ タイン フォンさん(34)とチャ ミ(25)さんの共同経営で、店名にはミさんの出身地「ニャ チャン」を付けたという。「クアン」はベトナム語で「店」を意味する。
フォンさんはベトナム・ホーチミンに近いベンチェ出身。フォンさんとミさんは6年前ベトナムで日本語学校に通った仲間で、日本に来てからは2人とも兵庫県、新潟県、千葉県で食品関係の仕事に就いた。職に就いてからも、2人は「いつか2人で自分たちの店を持ちたい」と夢を持ち続けた。
約15坪の同店は、賃貸アパートのビルの入り口にある。同建物の管理人が知り合いで「空室があるし、ベトナム人の入居者が多いので店を開いてほしい」と相談されたという。
当時フォンさんは松戸市内のパン屋で働いていたが、「2人の夢をかなえよう」と開業に至った。外観は以前のままだが、店内は「ベトナムっぽくすると日本人がなじめないのではないかと思い、ベトナムだけでなく日本の民芸品も飾っている」とフォンさん。
天井が高い店内には、2人席4卓、4人席4卓とカウンター席が4席。入口手前のテラス席は2人席1卓と5人席1卓で、ペット同伴、喫煙は可能となる。
店の看板に「実家の味」とうたっているように、料理では故郷・ベトナム南部の家庭の味を再現。「味はベトナムと同じですが、匂いは控えめにして日本人にも食べやすいようにしている」とフォンさん。
ベトナムではポピュラーな断面が丸くてつるっとしたブン麺を使った「牛肉ブン」(890円)と「牛肉フォー」(890円)、「焼き豚肉バインミー」(650円)などが人気だという。
牛肉の麺類のスープは牛骨などを8時間かけて煮込んで作ったり、「炭焼きダック」(890円)や「炭火焼チキン」は店で炭で焼いたりなど、「時間や手間はかかっても、ここだけの味を出して、おいしい物を作ってお客さんに笑顔になってもらいたい」とフォンさんは話す。
「少しずつお客さんが増えて、常連さんもできてうれしい。日本の方にベトナムの味を楽しんでもらいたい」とフォンさんは笑顔を見せた。
営業時間は9時~14時、16時~21時30分(LO21時)。月曜定休、ただし月曜日が祝日の場合は営業し、火曜日が休み。駐車場2台分あり。料理は全品テイクアウト可能。