船橋のなし「幸水」の出荷が間もなく完了、次いで「豊水」「新高」収穫時期へ

  2022/8/21
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以下は 2 年前に書かれた内容です

8/21(日)船橋のなし「幸水」の出荷が間もなく完了

次いで「豊水」「新高」の収穫時期へ

 船橋市を代表する農産物「船橋のなし」の主力品種「幸水」が収穫ピークを越え、間もなく「豊水」「新高」など他品種の収穫が始まる。

 梨街道の名前で広く知られる二和・三咲地区に農園と直売所を持つ梨農家「船芳園」(船橋市二和西2-6-1)では、今年の「幸水」収穫は8月6日から始まった。同園での過去の実績から見ると平成24年は8月8日から収穫開始、それに次ぐ遅い始まりだったという。収穫の早い年は7月26日から収穫が始まった年もあるという。

 収穫開始時期は、どのような手入れを行っているか、成長を促進させるための「促進剤」を使用するか、否かなどの要因で園によっても、その年々の気候によっても左右される。

 梨は、収穫が始まってから1週間から10日ほどして急速に収穫ピークがやってくる。その後1週間ほどで緩やかに収量が減っていく。「幸水」の収穫時期は3週間ほどだという。船橋市内では8月初旬に収穫が始まる「幸水」、8月後半に収穫の始まる「豊水」。9月頃から収穫が始まる「新高」の3品種が主力だが最近は「あきづき」「にっこり」などの新品種に力を入れる梨農家も出てきているという。

 「梨は天然のなりものなので天候や気温などの影響でその年々によって生育状況が変わるもの。ほかにも5~6月の雹害、豊水特有の蜜症、8月~9月にかけての猛暑による日焼け、水不足が原因で玉のりが悪くなるなど、様々な要因で毎年収穫量は変わります」と、船芳園の加納芳光さん。

 毎年「ふなっしー梨箱」を活用したギフト商品を販売している市内のスーパーマーケットチェーン本部では例年、「お盆に実家に帰るのでそれまでに納品を間に合わせてほしい」「すぐに食べたいので、できるだけ早く送ってほしい」といった問合せを受ける事が多いという。

 6月初旬から事前受付を開始している「ふなっしー梨箱」の商品発送は注文受付順だ。仮に8月初旬に「幸水」の注文を受けても既に今年の受付は終了していることが多い。万が一、注文を受ける事ができたとしても発送は「幸水」収穫の終わりごろになるという。

 梨は自然がはぐくむ天然の恵み。これに、農家が日々手を加える事で品質と収穫量安定が安定する。どうしても「幸水」を早い時期に手に入れたいのであれば少しでも早い時期の予約が必要だ。また、梨は一番最初に収穫の始まる「幸水」に人気が集中するが、「豊水」「新高」などの品種は「幸水」ほど注文が集中しないため直売所店頭で、その日に手に入れる事も可能だ。

 今後収穫の始まる「豊水」は、数年に一度「蜜症」のあたり年がやってくる。食べるのになんら支障はないが、蜜がかたよる事でその部分の糖度が増す反面、実が半透明になる部分ができる。また、梨特有のシャリシャリとした「食感」は少なくなる。農家では、市内飲食店や加工場と連携し加工品としての商品化を目指している。

 その後の「新高」では猛暑や残暑の影響を受け、日焼けや水不足の影響を受ける事も少なくない。「それぞれの品種の特徴と自然が与える影響も含めて梨を楽しみ、味わってほしい」と、船橋市地方卸売場の青果関係者は話す。

以上は 2 年前に書かれた内容です
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