長崎市に派遣された市内中高生たちによる報告会、市長に平和への想いを伝える

  2022/8/24
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以下は 2 年前に書かれた内容です

8/24(水)長崎市に派遣された市内中高生たちによる報告会

市長に平和への想いを伝える

 船橋市の「令和4年度長崎市平和式典派遣事業」を通じて長崎市に派遣された中高生たちが、8月24日に松戸徹船橋市長への事業報告会のために船橋市役所(船橋市湊町2-10-25)を訪れた。

 1993年から行われている船橋市の平和式典派遣事業は、平和の尊さや戦争の悲惨さを後世に伝え、恒久平和への理解と認識を高めることを目的として、原爆被爆都市である長崎市と広島市に毎年交互に市民を派遣している取り組み。

 今年は8月8日~10日に長崎へ市民を派遣。長崎原爆資料館や長崎原爆死没者追悼平和祈念館の見学、平和式典や被爆体験講話などへ参加するプログラムが実施された。

 参加者の公募は、市内在住の中学生以上の生徒・学生を対象として例年春に行われ、応募動機などをまとめた作文を審査材料として選考が行われる。

 今年は11人の応募者の中から、幕張総合高校1年の藤井雪衣さん、国府台女子高校1年の飯塚ひまりさん、高根台中学校3年のオコイン健人さん、三田中学校2年の木村結花さん、大穴中学校1年の廣海叶夢さんの5人が選ばれ、「船橋市原爆被害者の会」の平山晃さんも同行した。

 事業報告会には飯塚さん、オコインさん、木村さん、平山さんの4人が参加。それぞれが市長に報告し、飯塚さんは「関わりの無い場所に自ら関わりを作ってさまざまなことを知ることができた。記念式典での『被爆者歌う会ひまわり』による歌に特に心を打たれた」、オコインさんは「被爆を経験された方から直接聞く話の生々しさは他では代えがたい貴重な体験だった。経験を語れる人や当時の資料をどう残していくかも課題だと感じた」と話し、木村さんは「広島にも行って原爆の恐ろしさを感じたが、長崎ではまた違う恐ろしさを感じた。今回感じたことを周りに伝えていかねばと思う」と、経験や感想を報告した。

 都合により報告会に参加できなかった藤井さんと廣海さんについては、事前に提出された報告書が市職員により代読された。

 今回が3回目の同行となる平山さんは「毎回非常に優秀な生徒たちが参加してくれていると感じる。こんな悲惨なものを見せてよいのかという迷いもあるが、伝えていくことが自分の役割だと思っている」と話した。

 報告を受けた松戸市長は「今回の事業を通じて、学校も学年も違う5人が知り合ったことも大きな成果だと思う。こういったつながりが平和への出発点となる。今回のことを踏まえながら、今後も国際交流や平和への集いに積極的に参加してほしい」と言葉を送った。

 今後、10月15日に船橋市民文化ホールで行われる平和都市宣言事業「平和への集い」でも参加者からの報告が行われるほか、報告書が船橋市ホームページで公開される予定となっている。

  • 飯塚ひまりさん

  • オコイン健人さん

  • 木村結花さん

  • 市長への報告会の様子

以上は 2 年前に書かれた内容です
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