船橋市場内で子ども食堂「いちばごはん」始動、大学生発案のごみ拾い活動も
12/9(金)船橋市場内で月に一度の子ども食堂「いちばごはん」始動
大学生発案のごみ拾い活動も
子ども食堂・コミュニティ食堂「いちばごはん」が12月4日、船橋市場内にある「市場カフェ」(船橋市市場1-8-1)を会場に開催され、掃除のボランティア活動も併せて行われた。
「いちばごはん」の代表は、船橋市在住の池田智子さん。昔ながらの日本の食事を次世代につないでいくため、子どもたちに米を食べてもらうための活動をしている「米推し母さんの会」の会長も務める。
「市場、八栄辺りに子ども食堂がないという話を聞いて、この辺りで子ども食堂を始めて、子どもたちにご飯を食べてほしいと思っていました。場所を使わせてもらえることになり、今年の7月から仮始動していました」と池田さんは話す。「『米推し母さんの会』のメンバーに話したところ、地域のためにぜひ協力したいと賛同してくれました」とも。同会メンバーや市場カフェで知り合った主婦や学生ボランティアら、約15人がスタッフとして活動している。
ボランティアスタッフらは子連れの主婦が多いため、当日の調理の時間には子どもに目が届かなくなることから、学生ボランティアで市船出身の佐藤萌花さん(20)が、「お母さんたちが料理している間に子どもたちみんなでごみ拾いをするのはどうか」と提案。せっかくなら楽しくごみ拾いをしてほしいという思いから、ごみ拾いに参加した子どもには次回の参加費が無料になる「いいじゃんチケット」を配布している。このチケットには、それぞれの子どもの良いところが書かれている。
同日は佐藤さんの幼なじみや大学の友人ら5人の学生スタッフが中心となり、子ども約20人と、船橋市場から海老川沿いを通り、船橋市民文化ホールまで清掃活動を行った。「通りがかりの人から『ありがとう』と声をかけられることもあり、うれしい」と話す子どもも。
清掃活動後は市場に戻り、食事の時間に。市場などから提供される食材を使ったメニューを池田さんが中心となって考え、同日はカブの葉とツナ・ニンジンのおむすび、大根の皮のきんぴら、大根餅などが入った弁当60食を用意。参加費は子ども100円、大人300円。
食事の後は、大学生を中心に子どもたちと遊ぶ時間となり、カードゲームなどをして楽しむ様子が見られた。また市内で放課後等デイサービス「すりーはあと」を運営する花光翔太さんによる駄菓子の移動販売車「モンスター号」も登場し、熱心に駄菓子を選ぶ子どもたちもいた。
池田さんは「少しずつ地域の子どもたちの参加が増えてきたのはうれしい。子どもはもちろん、お年寄りの方にもぜひ来てもらいたい」と呼びかける。佐藤さんは「子どもたちの居場所づくりをしていきたい。1月23日には市場カフェで『宿題カフェ』を予定しているので、ぜひ利用してほしい」と話した。
次回の「いちばごはん」は2月5日開催。1月は年始のため、休みとなる。