船橋市災害ボランティアセンター立ち上げ訓練、ペーパーレス化で迅速な対応に
2/19(日)船橋市災害ボランティアセンター立ち上げ訓練
ペーパーレス化で迅速な対応に
船橋市総合教育センター(船橋市東町834)で2月18日、「船橋市災害ボランティアセンター立ち上げ訓練」が行われ、「船橋市赤十字奉仕団」など19の団体が協力・参加した。
同取り組みは「船橋市災害ボランティアセンター」の組織のあり方や役割、関連機関との連携などを確認し、実際に災害が起こった際にスムーズに対応ができるようにすることを目的として、船橋市社会福祉協議会の主催のもと実施された。
「災害ボランティアセンターとは、被災者の願いとボランティアの想いをつなげるために存在するもの。個人での災害への備えは必要だが、いざ災害が起こり復旧作業が自力でできないときには応援を頼んでよい。そのために災害ボランティアセンターが機能しなくてはならない」と話すのは「船橋SLネットワーク」代表の片桐卓さん。
従来、災害ボランティアセンターでは、受付などの手続きを手書きで行っていたが、今回初めてボランティアの事前登録などができるwebシステム「JoyLinks」が導入された。
同訓練では「令和5年2月15日午前4時、千葉県北西部を震源とした深さ約30km、マグニチュード7.5、震度6強の直下地震が発生し、余震が続いている状況で、2月18日に災害ボランティアセンターが立ち上げられた」という設定での訓練となった。
「JoyLinks」を開発したシステム開発会社「コンサイド」の畑謙司さんは「これまで、受付や被災者ニーズとボランティア活動希望者とのマッチング作業などは手書きで行われており、ボランティアに来ても待ち時間が長かった。これでは迅速な対応ができない。受付からボランティアセンターへの帰着までをwebで管理できればかなりの時間短縮になる。ボランティアに来た方が自身のスマートフォンで受付業務を担えるようになるなど、ボランティアセンターを運営する側の負担も軽減できる」と話した。
「ペーパーレス化したことで、助けを必要とする人の力に少しでも早くなれたら」「自分たちも使い方に慣れておかなければと思った」と参加者は感想を話した。