No.48 ホタルの飛ぶ田んぼで千葉の酒米を作る農家 緑区下大和田町 「くまさんち」 農家・農業指導 熊手正幸さん
2023/4/20
以下は 1 年前に書かれた内容です
「千葉のホタルが飛ぶ田んぼでとれたお米で作った美味しい日本酒が出来たんだって」と友人にすすめられ、その美味しさに感動したのが昨年のこと…。
今年も新しい生原酒《風の森》の販売が始まりました。
◆蛍の舞う田んぼで酒米を栽培。
ホタルは水流が穏やかできれいな水がある静かな場所を好み、餌であるカワニナという細長い巻き貝がいる場所に生息します。
千葉県にはホタルの飛ぶ景色が見られる地域が まだ残っていますが、環境汚染でカワニナが減少してしまったことに比例して 年々 ホタルの数も生息する地域も減少してしまっているのだそうです。
そもそもカワニナがきれいな川や田んぼに生息し、苔や汚泥をきれいに浄化する生物ですから、ホタルが生息できる 自然豊かな田んぼで作られたお米と聞けば美味しさはもちろん、安心感がありますよね。
今年も新しい生原酒《風の森》の販売が始まりました。
◆蛍の舞う田んぼで酒米を栽培。
ホタルは水流が穏やかできれいな水がある静かな場所を好み、餌であるカワニナという細長い巻き貝がいる場所に生息します。
千葉県にはホタルの飛ぶ景色が見られる地域が まだ残っていますが、環境汚染でカワニナが減少してしまったことに比例して 年々 ホタルの数も生息する地域も減少してしまっているのだそうです。
そもそもカワニナがきれいな川や田んぼに生息し、苔や汚泥をきれいに浄化する生物ですから、ホタルが生息できる 自然豊かな田んぼで作られたお米と聞けば美味しさはもちろん、安心感がありますよね。
生命力あふれる田んぼを未来に残していく挑戦!
◆化学肥料や農薬を使用しない農法の実践
◆生き物が暮らす冬期湛水農法の実践
◆休耕田と呼ばれる耕作放棄地を田んぼに再生
耕作放棄地を復田するためには、まず水田に侵入し人の背丈よりも大きく育った葦を駆除して、耕作に支障がないよう、地上部を刈り取り、地下部は掘り取り等を行いますが、葦は地下茎がはびこります。
生きた根が残っていれば必ずまた再生・繁茂してきますので入念に行うこの開墾作業に長い時間を要します。
田んぼの作業に関わる機会がない人は春の田植えや秋の稲刈りを風景として眺めて季節を感じたりしますが、その間に農家さんたちのご苦労はたくさんあります。
農薬や人工肥料を使わないので稲だけではなく雑草も元気に育ちます。
除草剤を使わずに酷暑の中での除草作業、機械トラブル、天候など、悪戦苦闘しながら収穫の秋を迎えます。
夏に蛍が輝ける、そんな田んぼづくりは 強い思いがあってこそなのです。
◆生き物が暮らす冬期湛水農法の実践
◆休耕田と呼ばれる耕作放棄地を田んぼに再生
耕作放棄地を復田するためには、まず水田に侵入し人の背丈よりも大きく育った葦を駆除して、耕作に支障がないよう、地上部を刈り取り、地下部は掘り取り等を行いますが、葦は地下茎がはびこります。
生きた根が残っていれば必ずまた再生・繁茂してきますので入念に行うこの開墾作業に長い時間を要します。
田んぼの作業に関わる機会がない人は春の田植えや秋の稲刈りを風景として眺めて季節を感じたりしますが、その間に農家さんたちのご苦労はたくさんあります。
農薬や人工肥料を使わないので稲だけではなく雑草も元気に育ちます。
除草剤を使わずに酷暑の中での除草作業、機械トラブル、天候など、悪戦苦闘しながら収穫の秋を迎えます。
夏に蛍が輝ける、そんな田んぼづくりは 強い思いがあってこそなのです。
純米無濾過・無加水・生原酒《風の森》
一昨年は「山田錦」、昨年からは千葉県の酒米「総の舞」の稲が風に揺れる里山の長閑な風景が春から秋かけて 辺り一面に広がりました。
「総の舞」は農業総合研究センターと工業試験場が共同で開発した千葉県唯一の酒米です。
季節が巡り、蔵人たちが丁寧に醸して出来た日本酒が「風の森」です。
「風の森」
純米無濾過・無加水・生原酒
火入れをして発酵を止めることなく 絞ったまま瓶詰めした生酒なので開けた時にしゅわっとします。
ほんのり甘くフルーティーなのでどこかスパークリングワインを思わせ、販売開始から女性にとても人気があるそうです。
販売: SAKEBASE
https://sakebase.jp/
「総の舞」は農業総合研究センターと工業試験場が共同で開発した千葉県唯一の酒米です。
季節が巡り、蔵人たちが丁寧に醸して出来た日本酒が「風の森」です。
「風の森」
純米無濾過・無加水・生原酒
火入れをして発酵を止めることなく 絞ったまま瓶詰めした生酒なので開けた時にしゅわっとします。
ほんのり甘くフルーティーなのでどこかスパークリングワインを思わせ、販売開始から女性にとても人気があるそうです。
販売: SAKEBASE
https://sakebase.jp/
自然豊かな土地・農薬不使用にこだわり続けて30年以上、農業指導を行うプロフェッショナル
自然豊かな土地で作られたお米、どんな人が作っているのでしょう?
酒米を作っている農家「くまさんち」の熊手正幸さんを訪ねました。
熊手さんは農業科で3年、その後農業専攻科で学んで以来、農業一筋のプロフェッショナルです。
娘さんとご自身のアトピー性皮膚炎がきっかけで、農薬で身体に良くない作用を受けてしまう人がいるということを身をもって体感し、稲作も畑の野菜づくりも30年以上 農薬を使わない農業にこだわり続けています。
土気の森の中にある「くまさんち」の無農薬野菜畑は ホームページやInstagramなどの発信をしていないにも関わらず、食べた人から「美味しいよ!」という評判が口コミで広がり、 常連のお客様に旬の野菜を販売しています。
気は優しくて力持ち、人との交流が好き…そんな人柄から 信頼が厚く、千葉大学教育学部の技術課程で技能補佐員として 大学生に農業・栽培指導を26年間続けていらっしゃるそうです。
農業を学びたい若者や都会に住む子育て世代のファミリーや地元の子供たちと一緒に農業体験なども行っています。
土気地域をメインに 千葉県各地で活動中。
豊かな自然や生き物を大切に、身体に優しい作物を作り続ける農家さんがいること、そしてそれを学びたい人がいて 伝える人がいる…。
ここには豊かな暮らしがありました。
酒米を作っている農家「くまさんち」の熊手正幸さんを訪ねました。
熊手さんは農業科で3年、その後農業専攻科で学んで以来、農業一筋のプロフェッショナルです。
娘さんとご自身のアトピー性皮膚炎がきっかけで、農薬で身体に良くない作用を受けてしまう人がいるということを身をもって体感し、稲作も畑の野菜づくりも30年以上 農薬を使わない農業にこだわり続けています。
土気の森の中にある「くまさんち」の無農薬野菜畑は ホームページやInstagramなどの発信をしていないにも関わらず、食べた人から「美味しいよ!」という評判が口コミで広がり、 常連のお客様に旬の野菜を販売しています。
気は優しくて力持ち、人との交流が好き…そんな人柄から 信頼が厚く、千葉大学教育学部の技術課程で技能補佐員として 大学生に農業・栽培指導を26年間続けていらっしゃるそうです。
農業を学びたい若者や都会に住む子育て世代のファミリーや地元の子供たちと一緒に農業体験なども行っています。
土気地域をメインに 千葉県各地で活動中。
豊かな自然や生き物を大切に、身体に優しい作物を作り続ける農家さんがいること、そしてそれを学びたい人がいて 伝える人がいる…。
ここには豊かな暮らしがありました。
取材・ライター 黒沼美保
※掲載内容は取材日時点のものです。
(取材日 2023.4月)
DATA
農家・農業指導「くまさんち」
住所 千葉市緑区下大和田町529
TEL 090-9682-1821
熊手正幸
※掲載内容は取材日時点のものです。
(取材日 2023.4月)
DATA
農家・農業指導「くまさんち」
住所 千葉市緑区下大和田町529
TEL 090-9682-1821
熊手正幸
以上は 1 年前に書かれた内容です