市船商業科1年生がSDGsをテーマに商品開発目指す、オカムラホーム「MIRAIKOMINKA for School」プロジェクトとして始動
5/19(金)市船商業科1年生がSDGsをテーマに商品開発目指す
オカムラホーム「MIRAIKOMINKA for School」プロジェクトとして始動
市立船橋高校(船橋市市場4-5-1)第3体育館で5月17日、未来を担う学生がSDGsを学んでオリジナル商品開発などアクションを起こすプロジェクト「MIRAIKOMINKA for School ~みらいのホーム~」のキックオフ会議が開催された。
「MIRAIKOMINKA for Schoo l~みらいのホーム~」とは、建築不動産業を行う「オカムラホーム」(本社:八千代市)が2020年7月にSDGsへの取り組みを宣言したことを皮切りに、2021年5月に設立したプロジェクト。未来の担い手である学生を主体として、地元や周辺地域の関係者、関係企業、団体と一緒にSDGs活動の輪を広げていくことを目的としている。
同日は、商業科1年生の80人のほか、オカムラホーム代表・金子保夫さん、船橋市副市長・杉田修さん、PermanentPlanet代表・池田陸郎さん、芳蔵園代表・加納慶太さんらが出席した。
昨年は、「MIRAIKOMINKA for School」第2期プロジェクトとして、船橋市、千葉市、佐倉市の3支部で活動を行い、船橋市では同校商業科2年生の生徒が参加。市内のさまざまな特産品や廃棄されてしまう野菜や果物について学び、小松菜パウダーとにんじんパウダーをそれぞれ生地に練り込んだ2種類の「市船焼きカレーパン」と名付けた商品を約8カ月かけて開発した。
第3期となる今期は、船橋市、千葉市、佐倉市、八千代市の4支部で活動を行い、船橋では市立船橋高校商業科1年生の生徒が参加する。会議内では、金子さんから「SDGsをテーマに、いろいろな課題を見つけて商品開発、販売をして、市の課題も解決できれば」との話があり、オカムラホームの大地諭さんはスライドを使いながら、昨年の販売会や商品PRのためのラジオ出演、商品発表会など活動の様子が紹介された。
市企画政策課・若林さんからは船橋市の特徴や市の農産物の紹介のほか、市の重点課題や市が食品ロス対策として取り組んでいる「てまえどりPOPの啓発」「フードドライブ」「ふなばしイブニングマーケット」についての説明があった。また、梨の蜜症や雨が多いと早く育ちすぎてしまう小松菜の生産量過多についても紹介、「規格外商品の利用ができないかを着眼点としてもってもらえれば」とも続けた。
梨農園「芳蔵園」の加納さんは、キッチンカーで石焼き芋を販売している「焼芋屋きんちゃん」の後藤良平さんと登壇。2年半前くらいからキッチンカーで規格外果物などを使ったフルーツサンドの販売を始めたことを紹介し、「『本気でロスをなくそう』という想いで後藤さんと一緒に新しく会社を立ち上げた」とも。「皆さんと一緒に商品開発をして、また長続きできるような商品企画をしていきたい。学生たちからどんなアイデアが出るのか楽しみ」と加納さん。
池田さんは「産業がSDGsを取り入れる必要性」というテーマで講義し、生徒らは熱心に耳を傾けていた。
杉田副市長は「市内には梨、小松菜、枝豆、ニンジン、スズキ、ホンビノスなど多くの特産品があります。船橋のことを知り、SDGsをテーマに自ら考えて、素晴らしいプロジェクトになるよう期待している」とエールの言葉を送った。