高根台団地東集会所で毎週木曜日定期開催のほっと処「よりみち」、利用無料・持ち込みOKの地域コミュニティサロン
11/18(木)高根台団地東集会所で毎週木曜日定期開催の「ほっと処 よりみち」
利用無料・持ち込みOKの地域コミュニティサロン
高根台団地の自治会メンバーが集会所で開催しているコミュニティサロン「ほっと処 よりみち」がコロナ禍の自粛期間を終え、活動を再開している。
「よりみち」は、高根台団地東集会所で2018年から行われている地域コミュニティ醸成を目的とした活動。1961(昭和36)年に入居開始、1999年より始まった老朽化した団地の建て替えが落ち着き、入居者の平均年齢が上がるとともに、住民の間から「地域にコミュニティスペースづくりが必要」との声が上がるようになったという。
コミュニティスペース開設にあたって住民アンケートを実施したところ、「ボランティアに協力する」という回答が全体の1割程度、「コミュニティスペースがあった方が良い」という前向きな声と合わせると回収数の過半数を大きく上回る結果に。2018年、コミュニティスペース開設が決まったという。開設にあたって名称の公募が行われたというが10件以上の候補から「よりみち」が選ばれた。
「よりみち」は、毎週木曜日11時~15時に開催。参加費無料、持ち込みOK(アルコールは不可)。コーヒーやお茶を飲みながら雑談を楽しむこと。地域内での交流促進、会話による脳の活性化などを目指して開催されている。コロナ前は、スタッフの手作りカレーをふるまうこともあったという。徐々に内容が充実していったが新型コロナの感染拡大を受けて一旦中止としていた。
今回、コロナの自粛期間が明け集会所の利用が解放されたことで急遽開催を決定。それでも16~17人が参加するようになった。2018年の開設当初は運営ボランティアの確保が心配されていたが、曜日担当を設ける事で負担の分散を図り開催へとこぎつけた。しかし、回を重ねるごとに自身の担当日以外にもスタッフとして「よりみち」にやってくる人たちが増え、現在はほぼ全員が毎週顔を表すようになっているという。
「自分たちで手を挙げて活動に参加してくれたのがうれしかった」と、高根台団地自治会の副会長・太田和男さん。「よりみちに参加する事で利用者だけでなくスタッフも元気をもらって帰っていく。世話してあげたとかしてもらったではなくお互い様。スタッフが大勢いることでにぎわいが生まれ利用しやすい雰囲気になっている」と自慢げな表情で話す。
コロナ明け、久々開催となった11月18日には船橋芝山高校の生徒ら7人と引率の教員・上野剛史さんが参加。利用者やスタッフから高校生へ「修学旅行はいけたの?」「受験は終わったの?」「どこに住んでいるの?」などと質問が集中し、「若い人はいいわね、未来が無限に広がっている」「途中であきらめないで最後まで続けなさいね」など孫のような年齢の高校生に対して自身の経験から得た教訓を伝えようと熱心に話しかける姿が見られた。