船橋の企業が開発するアルカリ電解水「e-WASH」の新型コロナ不活化効果を発表、国立国際医療研究センターなどが米・国際科学誌で論文発表

  2021/11/26
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11/26(金)船橋の企業が開発するアルカリ電解水「e-WASH」の新型コロナ不活化効果を発表

米・国際科学誌で国立国際医療研究センターなどが論文発表

 スーパーアルカリイオン水(SAIW)の生成装置を製造および同水を販売する企業「Eプラン」(船橋市高瀬町31-6、TEL047-404-9240)は、同社が製造するスーパーアルカリイオン水「e-WASH(イーウォッシュ)」が新型コロナウイルスに対しても高い不活化効果があるという研究論文が国立国際医療研究センターなど感染症研究の専門家が率いる研究グループによって、今年7月、発表されていたことを明かした。

 同社は2003年11月創業。代表は、自動車整備機械や部品洗浄機、洗車機などの開発に携わっていた松澤民男さん。ある日、アルカリイオン水の将来性に着目し、57歳で以前の勤務先を退社し、創業。「協力な洗浄力を実現しながら、安全かつ環境にも優しい、塩素を含まないスーパーアルカリイオン水(以下、SAIW)を「e-WASH」を主力商品に、同水の販売、同生成装置を製造しています」と松澤さんは同社の主力商品について話す。

 「e-WASHは合成界面活性剤を含まず、発泡がない。つまり、すすぎが簡単になり、洗浄時間の短縮と大幅な節水が可能になります。そのため、食品関係の企業、工業、福祉、医療現場など、さまざまな産業分野で使用され、衛生管理の効率化、環境負担低減で注目をされています。一部の国立病院や県立病院などにも導入されています」とも続けた。

 しかし中には「本当に効果があるのか?」という人がいることも事実だとも続け、「そんな折、国立国際医療研究センターに所属する山本直樹さんが、この水の良さを研究し、論文にして発表してくださるという話をいただいた」と松澤さんは経緯を話す。

 論文はウイルス学の専門家である山本直樹さん(東京医科歯科大学名誉教授、国立感染症研究所名誉所員)をはじめとする研究者で構成され、大阪医科薬科大学医学部、神奈川県衛生研究所微生物部、東京大学大学院新領域創成科学研究科、Intelligencce for Medical and Nutritional Research(東京都)からのメンバーも参加し、新型コロナウイルス患者から得た株を使って実証実験などが行われた。その結果、「SAIWは効果的かつ安全で、環境にもやさしくSDGsの要件を満たす消毒剤として有望である」と発表された。

 論文は英語と日本語で発表され、今年7月に科学ジャーナル「BBRC」(Biochemical and Biophysical Research Communications)に提出され、8月にはオンラインでも論文が公開された。同ジャーナルは、生物学研究におけるタイムリーで重要な実験的研究を迅速に普及することを専門とした国際ジャーナルとして知られている。生化学と生物物理学のすべての側面を網羅する週刊の科学ジャーナルで、1959年、Academic Pressによって設立、現在は、Elsevierによって発行されている媒体である。

 松澤さんは「論文の中で、『SAIW は希釈によって容易に水または塩水に戻るため、極めて環境に優しい物質である』と書いてくださったことがとてもうれしかった。みなさん、私でなく、この水の魅力に惹かれて、この論文を書いてくださった」と振り返る。

 「これまでのアルカリイオン水は、水酸化ナトリウムを含み、高濃度の場合は人体への影響がありました。しかし、このSAIWは約99.9%が純水、約0.1%がカリウムイオンであり、人体に無害です」とも。

 現在は大手食品関係の企業や国立や県立病院といったところから同水の導入が始まったところが多いというが、市内では南本町の子育て支援センターにも同水が設置されているという。

 「SAIWのことを多くの人に知っていただきたい。特にせっかく地元が船橋なので、船橋ならSAIWをみなさんが知ってくださっているような状況が理想ですね」と松澤さんは目を細める。

  • 噴霧装置の前で

  • 高瀬町にある同社

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