塚田南小で令和3年度船橋市総合防災訓練、市内83カ所でも同時開催
11/29(月)塚田南小で令和3年度船橋市総合防災訓練
市内83カ所でも同時開催
令和3年度船橋市総合防災訓練が11月28日、市立小・中学校等の83会場で実施され、塚田南小学校(船橋市行田1-50-1)では「船橋市避難所運営アクションシート」を基に訓練が行われた。
「船橋市避難所運営アクションシート」は避難所を開設するための手順を記したもので、この日はアクションシートにのっとり、担当となるアクションを確認して災害発生時に滞りなく運営できるように訓練した。
町会・自治会等の代表者、非常参集職員や危機管理課職員の船橋市職員、学校職員や防災関係団体、内閣府からも3人の参加があった。
9時に市内83全避難所で同時にいっせい行動訓練として「シェイクアウト訓練」が1分間行われた。訓練開始のサイレンをきっかけに、その場で「命を守る3動作(①姿勢を低くする②頭・体を守る③揺れが収まるまでじっとしている)」をするもの。
松戸徹市長からは「昨年は新型コロナウイルスの関係で地域の皆さまのご参加は見送りましたが、今年は地域の皆さまと一緒にできることを市としても心強く思っております」とあいさつがあり、各会場で迷うことなく災害時に避難所を設置できるよう備蓄がどこにあるのかなどを写真付きで解説したアクションシートを各避難所に置いていること、新たな変異株にも触れ、危機感を持って医療関係やワクチン接種について取り組んでいくことを伝えた。
新型コロナウイルス感染症を踏まえた避難所開設や運営方法の確認が始まり、同小の防災倉庫の場所、一般者と体調不良者をゾーニングして避難所レイアウトしていくことや動線などを確認した。
さらに市職員による避難行動要支援者名簿(訓練用)を活用した名簿消込訓練も行った。これは市で把握している避難行動要支援者の名簿を基に、安否確認するというもの。
あらかじめ体育館内には紙管パーテーションが設置されていたが、同パーテーションとマンホールトイレの資材について、参加者が取り扱えるよう組み立て訓練も行った。
最後に訓練を通して意見交換があり、危機管理課課長の安藤達也さんから「避難所にコロナウイルス対策をしなければならないので、受け付けの消毒や間仕切りを作るなどこれまでよりやらなければならないことが増えましたが、皆さんコロナ禍での生活に慣れていることもあり、理解してくださっているなと感じました」とあいさつがあった。さらに「平常時から避難所運営委員会を作り、皆さまのように熱心な志の高い方々が訓練に参加され意見をくださることで、スムーズな非難ができるようになると思います。危機管理課もバックアップしますし、これがスタートになると思いますので、今後も船橋市の防災対策にお力添えいただけますようよろしくお願いします」と講評し、訓練は終了した。