船橋商工会議所で青年部主催のSDGs研修会、子ども食堂運営者が登壇し現状を共有

  2023/9/28
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以下は 1 年前に書かれた内容です

9/28(木)船橋商工会議所で青年部主催のSDGs研修会

子ども食堂運営者が登壇

 船橋商工会議所青年部が9月26日、船橋商工会議所会議室でSDGs研究会を開催「ふなばし子ども食堂ネットワーク」の理事らが登壇し、市内子ども食堂の現状を伝えた。

 市内で起きている地域課題を知り、経営者が持つ知見や経済力など影響力で地域課題を一つ一つ解決していこうと当事者や有識者を招いて定期的に勉強会を開催している。

 今年のテーマは「SDGs」。「貧困」「飢餓をゼロに」「すべての人に健康と福祉を」「質の高い教育をみんなに」「人や国の不平等をなくそう」「住み続けられるまちづくりを」「平和と公正をすべての人に」「パートナーシップで目標を達成しよう」など17項目のの目標に則している「子ども食堂」を知るために企画。

 この日登壇したのは「ふなばし子ども食堂ネットワーク」代表で「おむすび食堂」(高根台)運営者の及川恵さん、同ネットワーク理事で「中山ごはん」(中山)運営者の菊田瞳さん、「食べる応援6年4組」(行田)運営者の川島陽子さん、「フードバンクふなばし」(金杉5⁻1⁻12)代表理事で子ども食堂「こっこ」(宮本)を運営する笹田明子さんらが登壇。

 及川さんは子ども食堂の定義「子どもが一人でも安心してこられる無料もしくは低額の食堂」、貧困と結びつけられがちだが「地域の居場所」「子どもだけでなく幅広い層が利用できる」といった側面の利用状況についてふれた。

 また、子ども食堂が「食堂」と名付けられていることから「飲食業」との混同を招き、保健所や役所とともに解決してきた歴史についても紹介。現在30カ所を超える子ども食堂で行っている支援事例や「各小学校区に1つずつの食堂を運営していきたい」と掲げる目標についても語った。

 笹田さんは「フードバンク」について食材仕入れの入口が「フードロスの削減」、出口の食品配布については「福祉」という複数の側面を持つ事業であることを紹介。

 現在はフードパントリー、個別家庭配送、団体支援という3つの事業を担っていること。母子センター(薬円台)での出張パントリー活動、調理の得意不得意など家庭事情に合わせたピッキングで個別家庭配達をしている状況なども共有。現在、主な活動費の捻出は寄付で担っている点などを伝えた。

 コロナ禍に中山ごはんを立ち上げた菊田さんは、地域から中学校1年生~80代まで幅広い層のボランティアが70人集まったこと、地域と連携し町会・自治会の掲示板で開催告知をしていることを紹介。

 テレビで子どもの貧困について知り6年4組を立ち上げた川島さん。給食室で働く友人から実情を聞き同級生らとともに「私たちにできることをしよう」と設立に至った経緯、若い母親が料理できない場合でも「子どもたちが自分の食事を自分で用意できるように」と子どもたちに調理に参加させる運営方針をとっていることを話した。

 現在は母子福祉施設「青い鳥ホーム」で活動していることから地域の高齢者や子どもたちも一緒になって運営できるよう仕組みを整えていることなども伝えた。

 次いで、商工会議所青年部のメンバーで副業として移動販売車で「焼き芋きんちゃん」を運営する後藤さんが登壇。市内各所の子ども食堂に「焼き芋」寄付を行ってきた事例、クラウドファンディングや「焼き芋をプレゼントできる券」の販売など継続運営可能な仕組みについて紹介。

 その後、参加者・メンバーに登壇者を含んだで5~6人の班でディスカッションを実施。子育て世代の青年部メンバーが地域の実態、参加可能な形の福祉や地域貢献について熱心に情報を吸収した。

  • 真剣に講演に耳を傾ける商工会議所青年部

  • フードバンクふなばしの事例を紹介する笹田さん

  • 熱心にディスカッションする参加者ら

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